中山さんと森口は1985年デビューの同期という関係性だった。中山さんは、どういう存在だったか問われると森口は「同期の掛け替えのない仲間。同じレコード会社でもあったので、同じ時代をいつも一緒に生きてきた」と述懐。「90年代に一緒にドラマをやらせてもらった。携帯電話もない時代だったので、夜にFAXでやり取りしていたんです。忙しかった私に『心は健康ですか?』とメッセージを送ってくれて…。『明日も頑張りすぎないで楽しんでね』と自分も忙しいのに…。すごく優しくて周りのことも常に見てくれる。冷静で芯の強い同期でした」と涙を流しながらに優しさにあふれた中山さんの人柄を語っていた。
森口は「演じていても、歌っていても、心も含めて全てが美しい同期と過ごせて私にとっては掛け替えのない時間だったなと思います」と在りし日の中山さんを語る。「今年は美穂ちゃんも40周年で、私も40周年。同じレコード会社で、いろんなスタッフの方からも40周年の作品を出すと聞いていた。
中山さんは1970年3月1日生まれ、東京都出身。85年にシングル「C」で歌手デビュー。同年のドラマ『毎度おさわがせします』で注目を集めた。「世界中の誰よりきっと」(中山美穂&WANDS)や、「ただ泣きたくなるの」などもヒット。映画では『Love Letter』でブルーリボン賞主演女優賞、『東京日和』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞。
プライベートでは2002年に辻仁成と結婚、04年1月に長男を出産。
祭壇には、2023年のコンサート用に撮影された遺影が。その前には、中山さんの年齢に合わせ、赤いダリアが55本飾られた。祭壇はアーチ状になっており、ステージがイメージされたという。バラやあじさい、ラナンキュラスなど季節の花が約5000本の花で彩られた。
また、お別れ会の会場には、衣装が13着。『紅白歌合戦』に初出場した時、『ザ・ベストテン』、『日本レコード大賞』に出演した時などのお気に入りの衣装や、当日に中止になった『クリスマスコンサート』で着る予定だった衣装も飾られた。そのほか、愛用していたギターやレコードのジャケット、懐かしの写真なども並べられた。
■主な参列者(順不同)
永瀬正敏
藤原紀香
片岡愛之助
じゃい(インスタントジョンソン)
谷原章介
藤あや子
紫吹淳
吉田栄作
豊川悦司
竹中直人
別所哲也
島崎遥香
北川悦吏子
井川遥
西島秀俊
上地雄輔
石田ゆり子
YOU
岡田浩暉
森口博子
香取慎吾
ミッツ・マングローブ
松平健
鶴田真由
中村繁之