ウルトラマンシリーズは昭和から平成、平成から令和へと世代を超えて愛されてきた。
ヒーローも怪獣も存在しない地球に、突然「ソラ」から落ちてきた宇宙人。それは、赤き宇宙ブーメラン「オメガスラッガー」をシンボルに持つ、“究極”の名を冠したウルトラマン。それまでの記憶を失った宇宙人「オメガ」は、地球人の姿で現れ、「ソラト」と名付けられる。「ソラト」は初めて触れ合う生命体である「地球人」を理解しようと、興味津々に人々を見つめる。ときに出現する巨大生物、ソラトの失われた記憶からよみがえる「怪獣」という言葉。次々と出現する巨大生物「怪獣」を目の前にして、無意識に使命感をかき立てられるソラトは「ウルトラマンオメガ」に変身し、シャープでパワフルな戦いを繰り広げる。
一方、地球人も初めて遭遇する巨大生物と赤きスラッガーで戦う巨人が何者なのかを理解しようと、あらゆる視点からその姿を見つめる。
ウルトラマンオメガの地球人の姿となる主人公「オオキダ ソラト」を俳優・近藤頌利(31)が演じる。「ニュージェネレーションウルトラマン」シリーズではおなじみの武居正能監督が『ウルトラマンオメガ』メイン監督として本作品を手掛ける。
■『ウルトラマンオメガ』
新ヒーロー【ウルトラマンオメガ】
主人公・オオキダ ソラトが変身する、赤き宇宙ブーメラン「オメガスラッガー」を操る光の巨人。記憶を失って地球に落ちてきたため、出自などの自身の過去などについては謎に包まれている。ソラトの意思に呼応して、その手に「オメガスラッガー」が出現。胸に輝くペンダント「オメガメテオ」を装填するとウイングが開き、まばゆい光に包まれて光の巨人へ変身する。変身後は、頭部に備えた赤き「オメガスラッガー」を武器に、切れ味鋭い、爽快な戦いを繰り広げる。
主人公【オオキダ ソラト】
記憶を失って地球に落ちてきた宇宙人=ウルトラマン。初めて見た「地球人」という生命体に興味津々で、まるで子供のように純真にして陽気な性格で、言葉もまだタドタドしい。怪獣の気配を感じるたびに、とっさに自身の並外れた身体能力を発揮。さらに自らがウルトラマンであること、怪獣の名前や特徴など、途切れ途切れに記憶が呼び起こされて行く。50メートルものオメガの姿に変身して全力で戦うと、当然とんでもない体力を消費するため、戦いを終えるたびに猛烈に空腹を覚える。
■コメント
【武居正能監督】
今回3シリーズ目のメイン監督を務めることになり、幸せと熱い思いでいっぱいです。20年以上ウルトラマンシリーズに携わってきて、私の最大のテーマを作品に込めました。ウルトラマン自身を描く物語。これまでメイン監督を務めた『ウルトラマンR/B』『ウルトラマンデッカー』では地球人の若者たちを中心に、地球人がいかに危機を脱していくかという王道成長物語でしたが、今回の『ウルトラマンオメガ』では、「なぜ地球を守るのか」「なぜ地球人と共に戦うのか」をウルトラマン自身が考え模索していく「目覚めの物語」を目指しています。
【シリーズ構成:根元歳三氏】
前回シリーズ構成を担当した『ウルトラマンデッカー』では王道、正統派を目指したので今回は変化球を…と思ったのですが、これはこれで王道だったような気もしています。とは言え、何をウルトラマンの王道と感じるかは人それぞれだとも思います。基本は初代なのでしょうが、どの時代の、どのウルトラマンを見ていたかにもよるのでしょうし。自分は昭和世代ですが、平成にも影響を受けていますし、ニュージェネも好きです。そんなウルトラマンへの想いを込めてみました。オメガも見てくれた子供たちにとっての王道になれたらうれしいです。
【シリーズ構成:足木淳一郎氏】
人生の半分以上をウルトラマンと共に過ごし、今回またウルトラマンの新たな歴史の1ページに携わらせていただける事に最大限の幸福を感じております。子供の頃に憧れたヒーロー。大好きだった怪獣たち。その魅力は何だったのか。『ウルトラマンオメガ』という作品は自分にそんな事を思い出させてくれた気がします。