今作は“人事部”に焦点を当てた、痛快オフィスエンターテイメント。古い熱血体質の残る大企業を舞台に、おバカでピュアすぎる主人公・人見廉(松田)と、会社を変えたいと願いながら日々奮闘する真野直己(前田敦子)をはじめとする個性豊かな人事部の面々が、会社の中で巻き起こる社員のさまざまな問題と向き合いながら、「現代人の悩み」に立ち向かっていく。
ドリアン・ロロブリジーダが演じるのは、主人公・人見廉が勤める「日の出鉛筆」の第一営業部で働く清川雅人(きよかわ・まさと)。第一営業部は、「日の出鉛筆」創業時からある花形部署。しかし最近では、人手不足が常態化しており、今月中に第一営業部の中途採用を必ず5人は採用するよう、社長から人事部へ直々の命が下った。とはいえ、第一営業部は常に成績が求められ、選ばれし者のみが入れる部署。採用条件も厳しく、簡単に人が集まるわけがなかった。人事部一同、頭を抱える中、人見が「働いてみたい」とまさかの志願。「日の出鉛筆」では、他部署の業務を体験できる研修制度があり、人見が“初めての営業”に挑戦する。その研修の面倒を見ることになったのが清川だ。
人見が足を踏み入れた第一営業部の世界は、部長の激しいゲキがあちこちで飛ぶ戦場だった。そんな中、取引先から第一営業部に送られてきたとある動画に部署内は騒然。
ドリアン・ロロブリジーダは、高校時代にドラァグクイーンの存在を知り、2006年に自らもドラァグクイーンとして本格的な活動をスタート。その後、化粧品メーカーに入社し、紆余(うよ)曲折がありながらも、サラリーマンとして奔走する一方で、ドラァグクイーンとしても舞台に立ち続けた。2020年に会社を辞め、ドラァグクイーンの活動に専念。2023年には映画『エゴイスト』で、主人公の友人役を熱演。その他、『シティーハンター』(2024年/Netflix)、ドラマ『Shrink-精神科医ヨワイ-』(2024年/NHK)など数々の作品に出演。化粧を落とした素顔での活動も行い、恋愛リアリティショー『ボーイフレンド』(2024年/Netflix)でMC務めるなど幅広く活動する。
◆ドリアン・ロロブリジーダコメント
この度アタシが演じた“会社に内緒でドラァグクイーンをしている営業部員”という役どころは、まさに自分が会社員時代に体験していたことで、お話をいただいた当初は“当て書きをしてくれたのかしら…”と不思議に思いました(全くの偶然でしたが…笑)。