高石演じる主人公・松野トキとその家族を陰日向で支える雨清水傳(うしみずでん)役に堤真一。その息子・三之丞(さんのじょう)役を板垣李光人が務める。
同作は、島根で生まれ育ったヒロイン・松野トキがつまずきながらも前向きに生きていき、世界を転々とした末に日本にたどり着いた外国人の英語教師と出会い、“怪しい話好き”という共通点から次第に心を通わせていく。実在の人物である松江の没落士族の娘・小泉セツ(1868-1932)をモデルとしているが、大胆に再構成して登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描く。原作はなく、脚本はふじきみつ彦氏が手掛ける。
■堤真一、コメント
朝ドラ出演は『マッサン』以来、約10年ぶりです。『ばけばけ』で僕が演じる雨清水傳は、時代の流れの中で武士から商売に転じるのですが、生産性を追い求めるのではなく、働く人のことを大切にする、懐の大きな人物だと思います。
ここでは、時代が移りゆく中で非常に苦しい生活を強いられる人たちが描かれていますが、貧しくても明るい家族の絆で結ばれた物語で、生きる活力があふれています。その雰囲気がそのまま撮影現場にも広がっていて、全体が明るく楽しく進んでいると感じています。
読み物としても大変面白い脚本なので、これは絶対に良い作品になると思いますし、僕自身、とても期待しています!
トキの親戚/雨清水傳(うしみずでん)
松江藩に名をはせる上級武士で文武両道のエリート。親戚のトキを大変可愛がっており、幼い頃からなにかと気にかける。松江で知らない人はいないほどの人格者で、変わりゆく時代の中、トキをはじめ多くの没落士族に手を差し伸べようと尽力する。
■板垣李光人、コメント
こうして『ばけばけ』という作品に参加させていただけること、そして初めて朝ドラに携わらせていただけること、大変光栄に思います。
演じる雨清水三之丞という役は、はたから見れば世間知らずなお坊ちゃんかもしれませんが、彼が彼なりに抱える葛藤や苦悩、時代に翻弄されるさまを全て抱きしめて誠心誠意、少しのおかしみも持ちながら演じていきたいです。
今からこの世界の中で半年間生きることができると思うと楽しみでなりません。
わくわく、どきどきしながら、『ばけばけ』を皆さまもぜひお楽しみください!
雨清水(うしみず)家の三男/雨清水三之丞(うしみずさんのじょう)
雨清水家の三男でトキの2歳下。兄が家督を継ぐため自身は特に 目がない。家の中に居場所がないため、トキたちの仕事場に入り浸っている。
■制作統括・橋爪國臣氏、コメント
堤真一さん、板垣李光人さんという素晴らしいお二人に出演いただけることになりました。
雨清水家は、ヒロイン・トキの人生に深く関わっていく人たちです。
傳は由緒ある松江のエリート士族で、トキのことを気にかけ、トキのあこがれでもあります。
堤さんと高石さんのお芝居のやり取りは、次にどんな手が繰り出されるのか、見ていて圧巻です。
堤さんが演じられることで、いろいろな人の思いを背負いながら、時代の中を生き抜いていく傳に説得力を感じます。
三之丞は、武家の三男の悲哀を持ち、明治になって大きく時代が移り変わっていく中で、その流れに翻弄されていきます。
この物語の中で最も感情が内側にこもり、さまよっていく人物かもしれません。
衣装合わせで見た板垣さんのたたずまいが、台本で想像していた三之丞
そのものだと感じました。
これから板垣さんがどのように演じてくれるのか、とても楽しみです。