原田さんは1980年より『少年サンデー』誌上で『プロレススーパースター列伝』(原作・梶原一騎)の連載を開始。その後も『男の星座』(原作・梶原一騎)、『プロレス地獄変』『KIMURA』(原作・増田俊也)など、格闘の世界に生きる男たちの生きざまを描く数々の作品を発表してきた。
原田さんの妻は「5月7日、主人が心筋梗塞のため73歳の人生を閉じました。本日5月17日のプロレスフリマに向けて楽しみに準備をしていたので残念でなりません。子どものころからの夢だった漫画家になることができ、プロレスファンに愛される作品を描くこともできました。悔いのない人生だったと思います。何十年も前の列伝から応援して下さった皆様、フリマにも足を運んで下さった皆様、本当に有難うございました。感謝致します」と読者へメッセージ。
文藝春秋は「生前のご功績に敬意と感謝を表するとともに、読者の皆様には末永く作品を愛していただけますよう、お願い申し上げます」と追悼した。
■原田久仁信(はらだ・くにちか)プロフィール
1951年、福岡県生まれ。高校卒業後、就職のため上京するが1年で退職し、漫画家を目指す。