今回の声優デビューに見上は「アニメが大好きな私にとって、夢のようなお仕事でした。同時に、好きだからこそ、自分に出来るのだろうか……という不安もありました」と複雑な心境を告白。
しかし、花江と共演したこともあり「ですが、その不安がリタの心情と重なって、初めてケイジ役の花江さんと一緒に収録をした日、少しずつ心が軽くなって、解き放たれる不思議な瞬間があったのです。リタと一緒に呼吸をして生きていく感覚は、声優業ならではのものだと感じました」と振り返った。
最後に「ラノベ、漫画、実写映画、と様々な表情を見せてきたこの作品ですが、今回のアニメ映画では、プロフェッショナルなキャスト、スタッフによって、アニメだから出来る解釈と表現が詰め込まれています。ぜひ、原作などのファンの方も、はじめてこの作品に触れる方も、リタやケイジと共に、生きていく希望を見つける旅に出て欲しいです」と伝えた。
また、共演する花江は「彼は一見どこにでもいそうな青年ですが、過酷な戦場の中で繰り返す死と向き合いながら、少しずつ変化し成長していきます。彼の絶望や葛藤、そして決意を声を通して丁寧に表現できればと思います」とし、「ループの中で出会うリタとの関係性や何度も繰り返す戦場の中で芽生えていく覚悟はこの作品の大きな見どころだと思います。STUDIO4℃さんによる圧巻の映像表現と共に登場人物たちの変化をぜひ見届けていただけたら嬉しいです。どうぞお楽しみに!」と呼びかけた。
同作は、地球外生命体の襲来によって、死んではその日の朝に戻るというタイムループに閉じ込められたリタが、誰にも理解されず、終わりの見えない戦いに心は蝕まれていく中、ケイジと運命の出会いを果たし、斬新なタイムループ設定と力強い人間の成長を描いたアクションファンタジーSFストーリー。
ハリウッド映画化までされた桜坂洋の『All You Need Is Kill』(集英社)が原作で、原作ではループを重ねることに経験を積み、繰り返す「死」を経てなお足掻く主人公・ケイジの成長を描く物語だったが、今回のアニメーションではリタを主人公とした新たな物語となる。監督は秋本賢一郎氏、アニメ制作はSTUDIO4℃が担当する。
また、8日より開催される、アヌシー国際アニメーション映画祭2025の「ミッドナイト・スペシャル部門」に選出され、会場にて上映されることが決定。9日、12日、13日に現地にて上映予定となっている。