羽鳥慎一アナから「偉大な野球選手として?」と、父への印象を向けられた一茂は「小学校の時っていうのは、ほぼみんな野球をやっていたっていう時代だったんで。僕は中学、野球やらなかったですけども、高校と大学でやって、プロに行くんですけど。本当に面白くて始めた野球が、だんだん真剣にやらなきゃいけない野球に変わっていった。あとは、父親の存在っていうのはやっぱり偉大すぎたので。近くにいた父親が、野球をやる度にどんどん離れていったような感覚になりました」と率直な思いを吐露。
続けて「周りの人たちは『君のお父さんはね』って、だいたいここから始まるから、オレに声をかけるときは。それがずっと続くと、なんだろうなみたいなところもね。もちろん若い時はあったんだけど。やっぱり父親の偉大さっていうのは、野球をやっていたから、野球をやっている時の父と、家庭持ってる時の父親っていう、両方見させてもらった」と回顧。
羽鳥アナが「(一茂の現役時代)最終的にお父さんに『終了』って言われるわけじゃないですか…」と向けると、一茂は「父親に言わせてしまってはいけなかった言葉だなって、やっぱり思います。約30年前の話だけどね。
野球の原体験にも触れ「三角ベースとかから始まって、野球に行くんだけど、野球ってやっぱり楽しいなって、面白いなっていうのがあって。その野球の話を、本当にちょっとの間だったけど、父親とできるのはすごく楽しくて。キャッチボールしたりしてくれる時もあって。(自分が)小学校の時は本当に忙しかったと思うけども、真っ暗になるまで、ずっとキャッチボールやったり。一言もしゃべんなかったけどね、キャッチボールだけ、ほんとに父親と1時間でも2時間でも、ずっとできたっていう。本当に野球を通じて、野球の基礎、原点、基本はキャッチボールだけども、そこを通して父親と会話できたっていうのが、私の中での本当最大の思い出で、僕の胸にずっとしまっておこうかなと思う」とかみしめるように語った。
長嶋さんは、千葉県出身。1958年に読売ジャイアンツに入団。