同書は、二宮が2023年10月に前事務所から独立後、問い合わせフォームに長く付き合いのある担当編集者・野呂望子氏からの一本のメールで始まった。毎月一日、ある四字熟語をテーマに沿って1年間話した十章と100つの質問をもとに構成。ビジネス論や人付き合いなどときに赤裸々に、そして二宮流の哲学が詰まった一冊となった。
歌手、俳優、タレント、そして今回“先生”としての肩書が加わったが「大それたことは自分のなかでは考えてなかった。本当に著者としてと言うよりは、一人の人間として“らしい言葉”をちゃんと出せるようにっていうことぐらいしか考えてなかったかもしれないですね」とひょうひょうと語る。
一方、嵐が2026年春のラストツアーをもって活動を終了することを発表。アイドルとしての信念を聞かれると「ちゃんと相手の欲求をかなえてあげる」と回答する。「かゆいところに手が届く存在でありたいと思っていました。エンタメ人として最先端を融合してまた新たな可能性を探ることはもちろん、やっぱり今こういったときになにを聞きたいのか、最新の曲じゃないのではないか、往年のヒット曲なんじゃないかとかをわかった上で、かなえてあげられる人がアイドルなんじゃないのか」と持論を展開。
さらに「自分のことを支持してくれるコミュニティーの人たちが喜んでくれることを第一に、そこで満たされていければ一般的に、お茶の間というところにも応援してくれる方たちのところにもようやくたどりつける」と力説。「誠実に応援してくださる方がなにを望んでるのか、なにを見たいのか。“言ってしまったらいけないんじゃないか”という関係性でもあるので、それを自分たちが壊していいものだよとかなえていくことが重要かな」と実体験から得た矜持を明かした。
また「僕自身、応援してくださる方のお父様、お母様が“嵐のコンサートだったら行っていいよ”と言ってもらえるような、その存在が安心安全だし、応援してる子どもが楽しそうにしているものを提供できたらいいなと常に思っている。挑戦も冒険もしつつも安心安全につながるものがなんとなくの概念ですね」とし、嵐のメンバーであるからこその説得力ものぞかせいた。