同書は、二宮が2023年10月に前事務所から独立後、問い合わせフォームに長く付き合いのある担当編集者・野呂望子氏からの一本のメールで始まった。毎月一日、ある四字熟語をテーマに沿って1年間話した十章と100つの質問をもとに構成。ビジネス論や人付き合いなどときに赤裸々に、そして二宮流の哲学が詰まった一冊となった。
出版の実感について「この新書が世の中に出てから感じる部分が多いのかな。まだ世の中には出ていない状態なので、極端な話出来上がってないのと同じ。読んでいただいて、手に取っていただいて読んだ方がどこはくしっくりくる質問なのかが見えてきた段階で自分の中で合致してくるのかな」とそこまで感じていないよう。
さらに「今も実際こうやって皆さん読んでいただいてる方々をこうやって目の前にすると、あんまり聞かれたくないなって思うんです(笑)。世の中の声を受け止めるってこんな感じなんだ」とはにかんだ。
一方で“エゴサーチ”をして仕事に取り入れることもあるという二宮。「エゴサできるようになって幅が広がった。映画とかはそこまではしないけど連ドラとか続いているものは徹底的に洗っていきます」ときっぱり。
芝居についての意見より「『展開が読めた』とか『変だった』とか言われたらなるほど、どうしていけばいいんだろうと、これは良くなるかもしれないというものは徹底的にやっていきます。
例えば「『ブラック・ペアン』シーズン2でもオペシーンにクラシックを使おうと思って自分で組み立てていったら、クラシックに強い人たちが「あれはこの曲の方がいいんじゃない」「なるほど」みたいな。そういう捉え方ができる人だったので共存ができました」と自分を客観視しながら、作品に役立てていることを明かした。