同シリーズは、ジブリ作品に登場する料理や世界観を家庭で再現できるレシピ付き絵本として好評を博しており、これまでに『アーヤと魔女』『となりのトトロ』『天空の城ラピュタ』『魔女の宅急便』を題材にした4作品が刊行されている。
最新作では、『千と千尋の神隠し』の中で印象的な料理シーンを中心に、千尋のお母さんが食べていたとり料理や、釜爺の天丼、ハクが握ったおにぎりなどのレシピが写真付きで詳しく紹介されている。また、作品の世界観をアレンジした「苦くないにが団子」や「イモリの黒焼きクッキー」といったオリジナルレシピも収録。名シーンとともに料理を楽しめる構成となっている。
本書は、親子での調理を想定しており、小学生でも理解しやすいよう、すべての漢字にふりがなが付されている。スーパーで手に入る身近な食材を使い、難易度に応じたレベルマークも表示されているため、料理初心者でも無理なく挑戦できるのが特徴だ。スタジオジブリの世界観に触れながら、親子で「食」の楽しさを分かち合える、夏休みの家庭時間にぴったりの一冊といえる。