今作は、11年間に及ぶ母の復讐と親子愛の壮大なストーリー。食品事故で愛娘・灯を失った母親・中越紘海(北川)が、事故を起こした惣菜店「YUKIデリ」の社長・結城旭(大森南朋)を恨み、旭の次女・萌子を誘拐した。
時が流れ、萌子は紘海の娘・美海(一色香澄)として育ち、中学生になった。紘海は、旭が取締役を務める会社に入社し、旭に部下として接近。一緒に働くなかで、紘海はやがて旭が100%悪人と思えなくなり、旭が事故遺族へ贖罪する気持ちを持っていることを知った。そして、紘海の正体が旭がバレた。
※以下、第9話ネタバレあり
結城家に紘海が「(事故で亡くなった) 皆川灯の母」として訪れ、週刊誌記者・東砂羽(仁村紗和)も同席するなか、真相が語られた。
語られた内容はこうだった。開業当時、小さな惣菜屋だった「YUKIデリ」は次第に拡大し、セントラルキッチンで調理するようになった。しかし、1号店は特別な存在で、砂羽の父・鷲尾勇(水澤紳吾)が料理の責任者だった。事件が起こった日は、6店舗目の出店の話がまとまり、旭は現場に目が行き届かず、1号店も忙しかった。そこで急きょ、ヘルプのスタッフが入った。
そのヘルプスタッフは、旭の長女・梨々子(平祐奈)。作業に慣れず、ピザに誤ってエビを混入させたのだった。娘のため、旭は「このことは絶対誰にも言うな。全部忘れなさい」と隠蔽していた。
旭は「私は2つの罪を犯しました」「1つは責任者としての管理ミス、もう1つは、娘かわいさに真実を隠したことです」と認めた。そして「中越さんを見ていて、やっと気づきました。私が娘を大事に思うように、灯ちゃんもまたご両親にとってかけがえのない娘さんだったということを…」と謝罪。
旭、元妻の江身子(鶴田真由)、そして梨々子も現れ「本当に、本当に申し訳ありませんでした」と家族3人が土下座。
対して、紘海は「なんなんですか、これ。やめてください」「やめてー!」と絶叫。「謝って、どんな気分ですか?それで気が済みましたか?あなた方には謝る相手がいる。でも、私には、灯はもういないんです。謝れないんです」「あなた方は終われても、私はずっと終われないんです」とぶちまけた。
強烈なシーンとなり、視聴者からはSNSなどで「トリプル土下座…」「土下座3親子」「令和で3人土下座、初めて観たわ」と騒然。紘海も復讐のため誘拐し、美海をだまして育てているとあって「同情してしまう人物が多すぎて辛い」「全部が全部辛すぎんか?」など、多数の声が飛び交った。