冒頭から司会が名前を噛み「たなさかさん」と指名された田中は「たなさかさん…?僕でいいんですよね…?ご紹介にあずかりました菊地英治を演じさせていただきます。
今回、舞台単独初主演を務める田中は「舞台でのお芝居も数年ぶり。普段からお芝居のお仕事がそんなに多くない。この作品でいきなり単独初主演というのはプレッシャーもある」と心境を明かす場面も。キャストときょう改めて顔をあわせ「だいぶリラックスできたくらい良い現場。ワクワクもしてきてる」と期待を高めた。
中学生役ということで「それをどうしようかな…。どう中学生にみせればいいのか菊地英治を演じる上での僕の課題でもあるのかな」と苦笑。さらに、自身はどのような中学生だったか聞かれると「中学1年になりたての4月にこの事務所、この業界にはいったので、中学生らしいなにかを意外とできない中・高だった。思い出はないです」といい、司会から「この夏を新しい思い出に」と振られると、「30歳なりたてホヤホヤで中学生を取り戻したい」と意欲をみせていた。
原作は、1985年に宗田理氏により書き下ろされた『ぼくらの七日間戦争』(角川文庫・角川つばさ文庫)。
中学1年生の生徒たちは、大人たちの理不尽な管理や押しつけに反発し、夏休み初日に突如姿を消す。彼らがたてこもったのは、廃工場。そこで「大人への反乱」を掲げ、七日間にわたる自由な生活を始める。やがて学校や親たちが騒ぎ始め、マスコミや警察も巻き込んだ騒動に発展。仲間との絆や自分たちの信念、大人との対立を通じて、子どもたちは成長していく。大人社会への痛烈なメッセージと少年少女の冒険心が光る青春群像劇。