俳優・渡辺篤史が案内役を務めるテレビ朝日の人気番組『渡辺篤史の建もの探訪』(毎週土曜 前4:25)28日放送回は、東京都内の旗竿地に建つ中村邸が登場する。四方を囲まれ、北斜面という不利な条件を逆手に取った、独自のアイデアが随所に光る一邸だ。
敷地は、奥まった細長い通路の先にある典型的な旗竿地。さらに内部に高低差もある複雑な地形だが、基礎を1.2メートル立ち上げ、建物全体を“背伸び”させるような設計で採光を確保した。高基礎部分は物置としても活用され、機能性と構造美を兼ね備えている。
玄関を入ると、天井高6.7メートルのホールが広がる。土間を大きく取り、正面の階段や左手の子供室までが一体となったような視界が開け、吹き抜け越しに2階のリビングダイニングとも繋がっている。1階の子供室は高基礎の上ではなく、床が廊下より1メートル低い構造。将来のロフトベッド設置を見越しつつ、ホールの広がりにも貢献している。
2階のリビングダイニングは、最大4メートルの勾配天井が特徴。隣家の屋根よりも高い位置に設けた窓から光を取り込み、ロフトを通して格子越しに室内をやわらかく照らす工夫が施されている。隣接するサンルームは折れ戸で仕切られ、全開すれば一体の大空間となる。間仕切りの布張りにも採光調整の意図が込められている。
キッチンはクローズド型で調理に集中しやすい設計。
1階の寝室は畳敷きで、東西に窓を設けて風が抜ける設計に。複雑な敷地条件を活かし、立体的に空間を構成した中村邸は、見応えあるアイデア満載の住まいとして紹介される。
竣工:2021年5月
敷地面積:110.1平方メートル(33.3坪)
建築面積:45.4平方メートル(13.7坪)
延床面積:83.3平方メートル(25.2坪)
構造:木造在来工法
設計:青木律典/デザインライフ設計室
敷地は、奥まった細長い通路の先にある典型的な旗竿地。さらに内部に高低差もある複雑な地形だが、基礎を1.2メートル立ち上げ、建物全体を“背伸び”させるような設計で採光を確保した。高基礎部分は物置としても活用され、機能性と構造美を兼ね備えている。
玄関を入ると、天井高6.7メートルのホールが広がる。土間を大きく取り、正面の階段や左手の子供室までが一体となったような視界が開け、吹き抜け越しに2階のリビングダイニングとも繋がっている。1階の子供室は高基礎の上ではなく、床が廊下より1メートル低い構造。将来のロフトベッド設置を見越しつつ、ホールの広がりにも貢献している。
2階のリビングダイニングは、最大4メートルの勾配天井が特徴。隣家の屋根よりも高い位置に設けた窓から光を取り込み、ロフトを通して格子越しに室内をやわらかく照らす工夫が施されている。隣接するサンルームは折れ戸で仕切られ、全開すれば一体の大空間となる。間仕切りの布張りにも採光調整の意図が込められている。
キッチンはクローズド型で調理に集中しやすい設計。
高天井を活かし、2ヶ所あるロフトへはこのキッチンからアクセス可能となっている。また、リビングダイニングの一角には床を30センチ下げた書斎スペースを配置。“籠もり感”がありながら、家族とのつながりも断たない絶妙な距離感を演出している。
1階の寝室は畳敷きで、東西に窓を設けて風が抜ける設計に。複雑な敷地条件を活かし、立体的に空間を構成した中村邸は、見応えあるアイデア満載の住まいとして紹介される。
竣工:2021年5月
敷地面積:110.1平方メートル(33.3坪)
建築面積:45.4平方メートル(13.7坪)
延床面積:83.3平方メートル(25.2坪)
構造:木造在来工法
設計:青木律典/デザインライフ設計室
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