俳優・大森南朋×相葉雅紀×松下奈緒がトリプル主演する、テレビ朝日系ドラマ『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』(7月9日スタート 毎週水曜 後9:00)の全主要キャストが29日に発表され、メインビジュアルが披露された。あらたに、佐藤浩市、遠藤憲一、光石研の出演が決まった。


 本作は、現代捜査のキーマンとも言うべき最先端のプロフェッショナル集団、【SSBC=捜査支援分析センター(Sousa Sien Bunseki Center)】が舞台。【SSBC】の中に新設された、殺人・強盗・放火などの凶悪犯罪を担当する捜査一課を専門に支援する別班“SSBC強行犯係”のメンバー、そして彼らを取り巻く人々の活躍を描く。

 大森演じるSSBC強行犯係の機動分析担当・伊垣修二(いがき・しゅうじ)、伊垣のいるSSBC強行犯係に出向してくる“キャリア組”で、内閣官房長官を伯父に持つ名波凛太郎(ななみ・りんたろう)役を相葉、そして警視庁捜査一課・主任で伊垣とは元夫婦でもある青柳遥(あおやぎ・はるか)役を松下が演じる。

 佐藤藤がテレビ朝日連続ドラマにレギュラー出演するのは、2011年の主演作『陽はまた昇る』以来、14年ぶりとなる。演じるのは、現内閣官房長官の久世俊介(くぜ・しゅんすけ)。元警察庁長官でもあり、警察人事にも大きな影響を持つ人物、名波凛太郎(相葉)の伯父であることが物語の序盤で明かされ、警視庁の面々を大きく驚かせる。警察庁長官時代に、今後のデジタル捜査の重要性を見抜き、【SSBC】創設に尽力。【SSBC強行犯係】の設立にも深く関わったらしいが、その真意はまだまだベールに包まれている。

 遠藤は、警視庁捜査一課長の八重樫雅夫(やえがし・まさお)役。いわゆる昭和気質のたたき上げ刑事で、ノンキャリアの最高位まで上り詰めた。「捜査一課こそ刑事の中の刑事」という強いプライドを持っており、【SSBC強行犯係】が立場を越えて捜査に首を突っ込んでくることが、どうにも気に入らない。その一方でキャリア組や上司には絶対服従なため、キャリア組である名波が久世官房長官の甥であることが分かると、ついご機嫌をうかがう。


 そして光石は、【SSBC強行犯係】の係長・葛原茂(くずはら・しげる)役で登場する。係長になった際には【SSBC】本体と変わらぬ捜査支援というスタンスに徹していたが、名波が配属されて【SSBC強行犯係】が成果を上げていくにつれ、「私たちは【SSBC】本体とは独立した別班ですから。別班は別班なりのカラーを出していきましょう」と、個性派メンバーをまとめ、個々の能力を最大限に発揮させていく。

■佐藤浩市(久世俊介・役)コメント
お話をいただいたときは、「新しいシリーズを作ろうとしてるんだな」って思いました(笑)。
こういったスタイル、カテゴリーの作品は単発的であれば成立するけれど、(1クールを通して)連ドラとして何本も作っていくというのは、(脚本の)福田靖さんも大変だろうな、苦慮されているんじゃないかな、と思いました。しかし4、5話まで台本を読み進めていくとちゃんと広がりがあって、ストーリーの中にぶち込めるニュアンスはいっぱいあるんだな、と感心しました。
先日、【SSBC強行犯係】を私が演じる久世俊介が訪れるシーンを撮影し、チームの皆さんにお会いしましたが、いわゆる他の刑事ドラマに比べると、よりバラエティーに富んでいる、いい意味での“凸凹感”があるなと感じました。それはやはりキャスティングの勝利であるかもしれないし、その“凸凹感”が視聴者の皆さんに多面的な要素として伝わって、楽しんでもらえる作品になるんじゃないかなと思います。
やっぱり、エンケン(遠藤憲一)、光石(研)、俺、っていると、(大森)南朋がまだ新人だった頃も思い出されて、そんな面白さもありますね。
新しい趣向の刑事ドラマにいろんな要素が複合的に加わり、それがどんな風に皆さんの前に現れるか、ぜひ楽しみにしてくださったら、と思います。

■遠藤憲一(八重樫雅夫・役)コメント
これまでにもいろいろな刑事の役をやってきましたが、企画をいただいて説明を受けたら、「今回はちょっとポンコツっぽい」ということで…(笑)。どストレートな刑事もやってきているので、ポンコツ刑事も面白いかなって思ったのが、最初でした(笑)。

脚本の福田靖さんが全話執筆されると聞いて、びっくりしました。こういう刑事モノって1でやるのって大変だと思ったんですけど、やはりいろいろな名作を書かれているだけあって、面白さと緻密さが詰まったものが書き上がっていて、すごいなと感動しました。
今回は共演したことのあるキャストの方も多くて、久々ではあるんだけど、そんなに時間が経っている感じもせずに楽しく撮影が進んでいます。僕が演じる八重樫雅夫はコントみたいな表情をするシーンもあって、やりすぎもダメだけど、やらなすぎもダメなので、ちょうどいいところを探すのが毎回大変かな…(笑)。
佐藤浩市さんとは今回が3作目の共演です。大好きな俳優さんなので、共演したいんですけど、お互いこういう顔つきなので、なかなか2人そろって出る作品っていうのがなくて(笑)。光石研さんとは何度もご一緒していて、大好きな俳優さんです。
そんな皆さんとご一緒する『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』。ピリッとしたところもあり、笑いもあり、両面ある作品なので、楽しんでいただけたらと思います。

■光石研(葛原茂・役)コメント
この先、テレビ朝日の看板になりうるドラマの仲間に入れていただいて、本当にもったいないお話でした。
脚本の福田靖さんとは『春になったら』でご一緒させていただきましたが、今回は全く違うテイストの作品です。私が演じる葛原茂は【SSBC強行犯係】ですので、防犯カメラ映像などと共にお芝居をすることも多く、難しいのかなとも思っていたのですが、台本もしっかりと出来上がっていますし、撮影でも戸惑うこともなく、やはり素晴らしいなと思いました。
内容もスピード感がありつつ、ところどころに笑えるエッセンスもあり、いい塩梅だと思いました。
大森南朋さんとはいわゆるインディーズ映画の頃から共演していましたし、相葉雅紀さんとは 2011 年の『バーテンダー』でずっと一緒でした。松下奈緒さんとは朝ドラで共演していたので、距離感もできていてやりやすかったですね。
【SSBC強行犯係】での撮影も進んでいますが、皆さんやっぱり個性が豊かだから、それぞれがちゃんと自分の役割を把握していて、見事です。
どの世代の方が見ても刺さるようなドラマになっていると思います。個性豊かなキャストと強靭なスタッフが作っていますので、面白いと思います。ぜひ見ていただけたらうれしいです。
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