本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。
■以下、主な質疑応答
――本作は3世代の男女が感じる「共存」そして「人生の価値観」をテーマにした完全オリジナルストーリーですが、台本を読んだ時の率直な感想、またご自身が演じられる役の見どころをお聞かせください。
蓮佛:さっき予告でもご覧いただけたと思うんですけど、グアムのいろんな観光名所を巡りながら、それでいて描いている本質が人とわかり合うことの難しさとか、難しさを感じるからこそ人の中に生まれる揺らぎとか痛みとか…すごく繊細なものをとにかく丁寧に描いている作品で、グアムの壮大さ美しさと、描いている内面のギャップというものに私はすごく惹かれました。役の見どころとしては、みんなそうじゃないかなと思うんですけど、今回リアルな会話劇っていうのがベースになっていて。自分の中ではドラマというよりも、ある種リアリティーショーとかドキュメンタリーみたいな、生々しいお芝居がしたいなって思っていたので、リアル感というか、そういう生々しさを見てもらえたら嬉しいなと思います。
溝端:蓮佛さんがおっしゃったことと僕も似てて、台本を読んだときから、すごく生々しいリアルな会話劇の中に、直接的な言葉、わかりやすい表現というよりは、とってもジンワリ心に刺さるような、考えさせられる作品だなと。これを具現化してお芝居でやるにはまたちょっとハードルも高いだろうな…というふうに思っていたんですけども、それをグアムという地で挑ませていただけるというのは、こんなに贅沢なことがないなっていうのが、台本読んだときの率直な感想でしたね。普通のドラマだとテンポを大事にしたり、どうしても掛け合いとかになりがちなんですけど、蓮佛さんとお芝居してても、その中でもどこかにすごく気持ち悪い間だったり違和感みたいなもの…今回は本当に繊細なお芝居を求められていたので、そこを一番意識しながら…。あとは蓮佛さんもおっしゃったように、お芝居を超えたリアリティさ、生々しさというものをやっぱり追求すればするほど、自分とも重ね合わせたり、役柄に引っ張られて、このシーンやってて本当に辛いみたいなシーンが多くて(笑)。
中井:脚本を読んで、人生感とか価値観の違いが、日常じゃなくて非日常になったときに、すごく浮き彫りになるんだなっていうのを改めて感じて。それが人間関係だったり、恋愛のおもしろおかしいところだなって思いながら、この星野あかりという役をどう演じようかと思ってたときに、個人的にカップル役をやるのが初めてで。その中でも結構2人芝居が多いカップル役っていうのが、お芝居としてもそうですけど、百瀬くんとの普段の雰囲気から大事にしていかなきゃいけないんだなっていうのを、すごく始まる前から感じてたので、それがいま結果的に良かったかなって…(うなずく百瀬を見て)思ってる?ほんとに!(笑)
百瀬:思ってるよ!!
中井:でもそういう2人の空気感とか雰囲気がすごくいいものになって、ドラマに表れてるといいなと思います。
百瀬:この役がオーディションで決まって、本をもらって、グアムこういう恋愛リアリティーショーみたいな感じの3組を撮るってなったので、すごい爽快感があるグアムの明るい感じの雰囲気かと思ったら、正直ちょっとこんな重いんだって、そこでちょっと「そっか、こういうシリアスなドラマなんだ」と思って(笑) そこは最初に結構びっくりしました。陸は本当に自由奔放で、多分最初、見てくださる方は、なんだコイツって感じることが多いような、いわゆる変わってる人なんですけど、この音楽が好きっていうシーンがちゃんとあったり、あかりちゃんに向けての気持ちがちゃんとあったりするので、話を追うごとにどんどん楽しくなってくる役だと思います。
いしの:台本を読んだときに、何も起きないって言ったら変なんですけど、大きく何かが起こるような台本ではなかったので、その分難しいというか、どう見せていけばいいのかなっていうのもありまして、それはとっても難しいなと思いながら、読んでおりました。演じながらも、こんな観念的なこととか概念みたいな、言葉でうまく説明できないできないようなことを、何とかこの作品ひとつ頭から最後まで見ることで、何となく輪郭が見えてくるような形で表現していくっていうのは、わりとちょっと役者泣かせなっていうか(笑)そういう難しさを感じました。
勝村:まず、このお話をいただいたときに、ほぼ全編グアムで撮影するっていうことに驚きまして。あと今いしのさんとほとんど同じなんですけど、内容が年代が違う3組の話、しかもほとんど何も起こらないという…これ大丈夫なのかな?というのは本当に最初に感じたことでして。
――みなさんが結婚するなら、6人の登場人物で誰を選びますか?
中根アナ:皆さんで一斉に指をさしていただこうと思います。「せーの」の掛け声で一斉にお願いします!
勝村:あとで揉めたりしませんかね、これ!大丈夫ですか?
溝端:(あくまで)役ですからね!結婚したいと選んだのは…
蓮佛・中井・百瀬・いしの ⇒ 勝村(花田健次郎)
溝端 ⇒ 蓮佛(泉美優)
勝村 ⇒ いしの(花田寛子)
■圧倒的人気となった花田健次郎を選んだ理由
蓮佛:私はもう現場にいるときからずっと言ってました。健次郎さん推しですってずっと言ってて。もうね、かわいいんですよ!とにかく奥さんの寛子さんと旅行グアムに旅行に来られてるってことが楽しい!嬉しい!っていう、その表現の仕方とか。昨日1話の完成品を見させてもらって心を射抜かれたんですけど、「ゴルフに行こう」って言うシーンがあるんです。引き画なんですけど、行こうって誘った後にはけていく健次郎さんが本当にかわいい笑顔だったんですよ!もうゴルフ一緒に行きたい!嬉しい!みたいな。それに私は射抜かれて…だから健次郎さんです。
中井:私も単純に一緒にいて楽しそう。
いしの:私はもう撮影中からずっと、オフの時もすごく頼りがいがあったので。ちょっと悩んでるシーンとか、そういうときには相談したりしながら、「ここってどう?」っていうのをいろいろ…。
溝端:役を通り越して…勝村さんも含めの?
勝村:どうもありがとうございます!!
百瀬:役の中でゴルフ行ったり海行ったり、アクティブに誘ってくれる感じがすごく好きで。自分自身インドアなんで、なかなか外に出る機会はないんですけど、それって誘っていただけたら行きたいなと思って。
■泉美優を選んだ理由
溝端:陽介って役はずっと仕事をして、旅行に来てるのに本当に旅行を楽しむ気があるのか!っていうようなところはどうしてもあるんですけど、そういう意味でちょっと冷めてる夫婦って言い方は変ですけど、そうなっちゃっていて。僕は台本を読むたびに、それでもちゃんと向き合おうと努力して話し合おうとしている美優をずっと見てたので、「もっと陽介、ここはもっと答えてあげなよ」とかどこかで思いながら…。だから僕がもし結婚するのは、この中だったら美優さんかな、多分。ちゃんと向き合おうとしてくれてる。僕もちゃんと向き合いたいタイプなので、ちゃんと話し合って向き合いながら歩んでいける夫婦になれるんじゃないのかなとは思って美優さんにしました!
蓮佛:ありがとうございます!ずっと劇中でつらかったので、ちょっと報われた気持ちになりました。嬉しいです。
■花田寛子を選んだ理由
勝村:基本的に健次郎さんは奥さんのことが好きで好きでしょうがなくて。実は僕の中でモデルがおりまして。
――役作りで苦労したこと、難しかったことがあれば教えてください。
蓮佛:お芝居していく中で、何テイクも重ねるんですけど、常に鮮度というか、常に初めての感情でやりたいっていうのは、ずっとどの作品でも持っていて。ただ今回本当にリアリティのある会話劇だったので、その生々しさを大事にしたいっていう思いを持って現場に臨みつつ、さっき松本監督もご自分でおっしゃってましたけど、本当に並々ならぬ思いで、この作品に臨まれてたので。「俺は120 点じゃないとOK を出さない!」と今回おっしゃってて。それをお芝居はもちろんそうだし、さっきご自身でもおっしゃってましたけど、風とか夕日の加減とか、そういうのも込みで、トータルでずっと120 点を見ていらっしゃったので。そういう意味で、序盤結構テイクを重ねることが多くて、その中で集中力を切らさずに、120 点を目指すというと、私も120 点出したいので、それに応えるべく頑張るっていう集中力の難しさみたいなところはありました。
溝端:陽介って役は特に序盤、考えてることがちょっとつかみづらい役だったので、その中で心情をしっかり描かなきゃいけない作品っていうのは非常に最初難しくて、ずーーっと悩んでました。ずっとどうやって、これでいいのかって、ずっと自信のないまま、トンネルの抜け道が見えないままずっと撮影してるっていう感じで。それを蓮佛さんももちろんだけど、合間とかにスタッフさんとご飯行ったりする場が日本にいるよりもあったので、いろんな人に話を聞いてもらったり、いろんなアドバイスをもらったり、「そのトンネル入って悩んでる感じが逆にいいんじゃないか」とか言われて、「そうなのかな」とか思いながら…全てが難しかったですね。でも難しかったけど、このカンパニーで、他の人に助けていただいたっていうのは、人と出会いに感謝というか。だから自分の不甲斐なさと人の優しさに触れたグアムでした。すごくいい経験をさせていただいて一生に残る作品だと思います。
中井:この20 代30 代50 代の中でも、20 代が一番毎話毎話、波があるかなと思ってて。その中で波があるのって結構あかりが…自分で波を起こそうとしてるわけじゃないんですけど、起こされることが…。
百瀬:僕が起こしちゃったね。
中井:その自覚もないでしょう?(笑) それで何か振り回されたり、心が情緒が毎シーン毎シーン変わっていくのが難しかったですけど、演じててすごく楽しかったですし、なんていうんでしょう………充実!毎シーン毎シーン本当に充実したものを、スタッフさん含めてすごい熱量で撮れたので、私もそこに乗っかって、あかりという役を演じられたなと思います。
百瀬:いっぱい波を起こしてしまいました…。陸という役は、台本読んだときから、理解しようと思ってもなかなか理解できない、難しいなと思う部分があってすごく時間かかっちゃって。あと歌を歌う役なので、ギターの練習を去年から実はさせてもらって。元々趣味で弾いてたギターを…簡単な曲しか弾けなかったので、今回結構難しい曲だったので、いろいろ教えていただきました。実は最後の方で、結構自分の中ですごく苦労したシーンがあったんですけど、そのときに淳平さんと蓮佛さんにご相談させていただいたりとか、何回もテイク重ねちゃったんですけど、友望ちゃんもずっと付き合ってくれてすごく感謝してて。そういう思い入れのあるシーンがあるので、そこを楽しみにしてほしいなって思っています。
溝端:1日目、2日目リテイク、2日目もだめで3日目ってなって。それが全10日間ぐらいの中の3日だったのかな。それで自分たちも何かできるかなっていうので、蓮佛さんと、ちょっとおこがましいですけども、台本の読み合わせ付き合うよとか、歌の練習付き合うよみたいな感じで。だから拓実くんが最後めちゃくちゃいいお芝居をされたんですけど、そのときは僕と蓮佛さんは、現場には行かないようにしてたんですよ。現場行っちゃうともしかしたら逆にやりにくいのかなと思って。休みだったんだけどずっとホテルのスタッフルームで待ってて、「本当にすごいいシーン撮れた!」って連絡が来たときは、受験の合格発表を聞いた、親のような気持ちになって、すごく嬉しかった!こんな経験も他の作品とかじゃないから…人のシーンにこんなに思い出があるってなかなかないので。
百瀬:本当に皆さんのおかげで出来たシーンだと思うので、楽しみにしてほしいです。
いしの:私はもう気持ちの揺れがずーーっと続くので、その揺れをどうしたら、自分の中の気持ちが行ったり来たりしてる感じが出るのかっていうのを探るのが…それを表に見せるのか見せないのかとか、本当に頭焦げるぐらい考えてました(笑) (勝村に)「どう思う?」っていうのとかは、いろいろ聞いていただきましたね。
勝村:アドバイスっていうのはないんですけど、2人でいろいろ話してるうちに、なんとなくヒントがつかめたり。具体的にこれだっていうものってものは芝居にはないので、コミュニケーションを取るのが一番いいのかなっていう。いしのさんの懐がとにかく深いので、話してると、僕が楽になります。(演じた役は)この中で一番わかりやすい人なのじゃないかなっていう。まさに昭和の方で、僕もそうですけど昭和生まれで、昭和の古き良き悪しきお父さん像の遺伝子をちゃんと踏襲してる人なので、とにかくわかりやすいけど、実際やってみるとこんなに人のこと考えてないのかっていう。それにやってる間に傷つき始めまして。いしのさんの奥さんの傷ついてることなんて全くわかってなかったから、自分で喜んでもらえていると思って、「ゴルフを一緒にやろうよ」ってずっと誘ってるけど、そんなに好きじゃないのに、「楽しいからやろうよ」みたいな、そういうことが多くて。客観的にだんだんなってくると、「俺もひどいことやってんのかな」みたいな。そこで僕は僕で心が二つに割れそうでしたね(笑)
――本作はグアムを舞台にした作品ですが、皆様が今までに行ったところで思い出に残っている旅行先はありますか?また、今後行ってみたいところはどこですか?
蓮佛:20 代中盤にロサンゼルスへ1人で2週間ぐらい行ったことがあって。そのときは何か英語の勉強したいのと、ホームステイしてみたいっていう理由で興味本位って行って。何の準備もしないで行ったので当然喋れなくて、言ってることもわからなくて、とにかく打ちのめされた2週間っていうのをすごく覚えてますね。でも楽しかったです!いろんな国の友達ができたり、知らない文化が知れたり、どうしても生きてる場所って知ってる範囲だけ考えがちだけど、全然自分の場所って作ろうと思えばどこでも作れるんだなって思えたりして、また行きたいなって思うぐらい、いい経験だったんですけど、それと同じぐらい、こんなに伝わらないことってあるんだみたいな。もちろん言語の壁も大きかったですけど、初めて知らない方向からの挫折じゃないけど、大きな壁みたいな感じだったので、すごく覚えてます。
溝端:10 年以上前、亡くなられた蜷川幸雄さんの舞台の作品で、韓国で「ムサシ」という演目をやることになったんです。お隣の国で親しみのある韓国だったんすけど、なぜ日本の英雄の話をやるんだ、蜷川ならシェイクスピアをやれみたいな、反日感情が強い方々からのクレームみたいなものがたくさん来て。公演をやるかやらないかみたいなことになったんですけども、でも「ムサシ」は佐々木小次郎と宮本武蔵が、いがみ合って恨んでたけど、その連鎖を断ち切って平和に生きようというのがテーマの作品なんですけど、だからこそ韓国で日本人である僕たちがやるべきだと蜷川さんがおっしゃって。いざ初日が始まって僕らもドキドキしながら、普通の舞台では味あわないような緊張感の中でやって。そしたら結構若い方がたくさん見に来てくださってて、最後泣きながら「日本と韓国もこうあるべきですね」って言ってくれたと。そういう異国の地で、演劇の力みたいなものを感じられたっていうのは、僕の中では一番のカルチャーショックというか。今もそれを糧にじゃないですけど、すごくいい経験をさせていただいたなっていうふうには思いますね。
中井:私は中学生の頃に台湾に旅行に行ったことあるぐらいで、ちゃんと物心ついてからの海外旅行が今回、初めてだったので。飛行機とか手荷物とかもすごく「海外旅行だ!」って思って…旅行じゃないんですけどね(笑) でもグアムは日本語で通じたりすることも多かったので、これを機に全然日本語が通じない場所とかも挑戦してみたいなと思いました。
百瀬:自分双子なんですけど…(双子と聞き「え!?そうなの!?」「知らない!!」「なんで言ってくれないの?」などざわつき始める共演者)双子の弟と下に弟がいる3人男なんですけど、双子の弟が高校からスポーツ推薦で静岡県に行っちゃったんですよ。中学校まで毎日一緒に住んでたので、なかなか高校入ってから会える機会が少なくなっちゃって。年に3回ぐらいしか会えなかったんです。なので静岡行くために新幹線に乗って、一緒にご飯食べたりする時間がすごく楽しかったので、静岡県が一番思い出に残ってます。(周囲から海外だよとツッコミが入り)あ、海外ですかこれ!
溝端:まあ海外のような距離を感じたっていうね。
百瀬:そ、そうです…。(海外はグアムが)ほぼ初です。
いしの:もうずいぶん昔になるんですが、イタリアの南の方にあります、ベスビオ火山の遺跡のほうへ行きまして。紀元前のものが発掘されて、そんな昔のものが発掘されたのに、歩道と車道がちゃんとわかれてたり、スチームサウナがあったり、バーカウンターが
あったり。まだ日本がたぶん埴輪だとかその時代に、イタリアのその場所では、そういう文化がちゃんと出来上がってたんだと思って。壁画とかタイルのモザイクの綺麗な絵がいっぱいあって、場所が違うと、文化の進み方も違うんだなと、すごく衝撃を受けました。半分仕事で行きまして、今とそんなに変わらないぐらいなものが、こんな時代に?と思って。変なタイムスリップをした感じがしました。
勝村:僕はさっきの話じゃないけど、昭和ってわりと海外に行く番組とかがたくさんあって、僕もまだ何十カ国行ったかわからないぐらいで。その話をし始めると多分2 週間ぐらいかかるので(笑)今回はグアムの話をさせていただきます。実は今回2回目で、1 回目はキングカズ(三浦知良)のグアムキャンプに参加したことがありまして。でも芝生の上をずっと半日ぐらい走らされて、都会にご飯を食べに行くこともなく、海を見ることもなく、一番西の方のホテルに缶詰で、その頃横浜FC にカズがいたんで、一緒にボールを蹴らされて、泣きながら吐きそうになって、もう2度とこの島に来るのは嫌だと思ったんですけど、今回嫌な部分が全部払拭されまして。なんて素敵なところにって!またグアム来たいなって思いましたね。僕基本的にサッカーにしか興味がないので、ヨーロッパしか行きたくないんですけど、また行きたい国が一つ増えました!
――最後に代表して、蓮佛さんと溝端さんよりメッセージを一言ずつお願いいたします。
蓮佛:グアム美しさとか壮大さとか、そういうものが目でも楽しめるっていうのももちろんですし、本当に人とわかり合っていく、人と一緒に生きていくということの難しさとか、難しいからこそ得られる豊かさとか、私達が日々生きている中で、生活の狭間にポロポロっと落ちてるような切なさとか痛みとか愛情とか…きっとどの世代の方も身につまされたり、「あれ?自分だったらどうするかな?」と重ね合わせて、切実に見られるドラマになってるんじゃないかなと思いますので、ぜひ楽しみにしていただけたらなと思います。
溝端:僕もほぼ蓮佛さんと重なっちゃうかもしれないんですけど…1話を拝見して、美優と陽介が会話しているところで、波の音がずっと流れてる中、すごく生々しくて、リアルな、ずっと心が低温やけどするような会話劇が繰り広げられるんですけど、なかなか非日常であるグアムの空気と景色の中で、とっても日常的な中にある、奥に潜んでいる想いだったり、隠し持ってる怒りだったり悩みだったりつらさみたいなものを、この3組の男女がずっと抱えながら話が進んでいきます。逆にこのご時世、珍しいんじゃないかっていうぐらい、ここまで画にこだわり、ここまでお芝居、空気感に、120点が出るまで妥協せずこだわった1 ヶ月半です。スタッフさんもみんなお芝居大好きな方ばっかりで、グアムの暑さに負けないぐらいの熱量で、みんな毎日、果敢に撮影して、素晴らしいものになったと思います。ぜひ少しでも多くの方に見て感じていただいて、人と一緒にいることをまた再認識するような、考えていただけるような作品になってると思いますので、ぜひよろしくします。