この日、ツアー初上陸となった香川でのファイナルは、黒いマント姿のメンバーたちが赤いライトに照らされ登場する荘厳な演出からスタート。木村柾哉がグループロゴのフラッグを掲げると、順にフードを脱いでいくパフォーマンスで会場は大歓声に包まれた。オープニングの「WMDA(Where My Drums At)」から「LOUD」「BOMBARDA」「Cardio」「DROP」と楽曲を立て続けに披露し、冒頭から圧倒的な熱量で魅了する。
MCでは、後藤威尊が「今日は泣いても笑っても本当に最後の公演です!」と呼びかけ、佐野雄大は髪の“X”型ヘアピンを見せながら「一体感増し増しで最高の思い出を作っていきましょう!」と語るなど、最終日ならではの高揚感があふれた。
中盤では「Dramatic」「CALL 119」で息の合ったパフォーマンスを見せ、「Brighter」では白衣装で“X”を象ったセンターステージに登場。「Mirror」「I'm a Dreamer」では優しい歌声と演出が会場を幻想的なムードで包み込んだ。
終盤の「Drip Drop」「10 THINGS」「ONE NIGHT」ではユニットごとの掛け合いや大人の魅力で彩り、「BAD BOYZ」「LEGIT」「3D」ではさらに熱気を加速させた。続く「DOMINANCE」では、同期性の高いダンスと中毒性のあるビートで観客を引き込むと、「Potion」「Rocketeer」「MORE」へと畳みかけ、会場のテンションは最高潮に達した。
アンコールでは、最新アルバム『THE ORIGIN』収録の「Pineapple Juice」をサプライズ披露。許豊凡が作詞に参加し、木村柾哉・田島将吾・西洸人の3人が振り付けを担当したこのサマーソングでは、パイナップルモチーフのアイテムを身につけたメンバーが登場。振付秘話や制作裏話も披露され、和やかな空気が広がった。そのまま「Party Goes On」でキャッチーなメロディを届けた。
終盤の挨拶で藤牧京介は「ライブをやってる時間が好きだと改めて感じました。INI全員とMINIのみんなが大好きです!」と感謝を述べ、許は「“INIの許豊凡です”と言うたびに誇らしくなる。みなさんがこの名前のコミュニティに入ってくれて本当にうれしいです」と語り、「またバンテリンドームで会いましょう!」とメッセージを送った。
ラストは「HI-DE-HO」「INItialize」を全力でパフォーマンス。ステージを後にしてもINIコールが鳴りやまず、再登場したメンバーは「FANFARE」を披露し、全26曲を通じてファイナル公演を締めくくった。
同ツアーの集大成として、9月13日から3日間にわたり初の愛知・バンテリンドーム ナゴヤ公演が開催決定。グループ結成5年目に突入したINIは、さらなる飛躍を目指して前進を続ける。