今作は、不倫を通して“再生”する家族の物語を描く。夫を愛するために不倫する妻の変わった愛の形に翻弄(ほんろう)される夫。予測不能な不倫ミステリーとなる。
結婚して3年、妻・千春(仁村)と幸せに暮らしてきた吉岡拓哉(前田)は、不倫を肯定する幼なじみ・桜井陽介(野村周平)の言葉に惑わされ、千春のスマホをこっそりのぞいてしまう。しかし、心配していた不倫の形跡はどこにも見当たらず、「俺がどうかしてた。ごめんなさい」と、勝手にスマホを見たことを千春に謝罪し、猛省する。
しかし、それは千春のワナだった。千春は拓哉に気付かれない手段で、こっそり“S”という相手と連絡を取り合っていた。
拓哉は、同僚の小悪魔女子・小田莉乃(堀未央奈)の前でノロケ話を聞かせるが、莉乃は「愛が重いのと一途な愛は違いますよ」と話す。愛が重い人は、本命とは別の相手を見つけて気持ちのバランスを取ろうとするらしい。「愛が重いから一途に愛されてると思うのは浅はかです」と莉乃に言われ、拓哉はまた不安になる。
さらに、拓哉はジムで働く内野航(賀屋壮也)から妙なうわさ話を聞かされる。