まずは、人命救助や消火の初動など、“命のリレーの出発点”となる東京消防庁指令管制員に密着。東京23区の119番通報が集まる東京消防庁総合指令室には、昼夜問わずひっきりなしに通報が入る。指令管制員はひとつでも多くのSOSに対応するため、勤務終了まで気を抜くことは許されない仕事。しかも、夏は熱中症など救急要請が激増する季節。一刻を争う通報と長時間向き合う彼らの苦労と日々の努力とは…。その夜は、羽田空港から突然の連絡が…。いったい何が起きたのか。阿部は「本当に頭が下がります」と、感謝の思いを口にする。
さらに首都高パトロール隊の活躍にも迫る。彼らは“首都高速道路”で起こるあらゆるトラブルを発見し、対応する部隊。昨年度の首都高での事故は9000件以上。高速道路での事故は危険な事案も多く、二次被害が出ないよう道路を制御するのも彼らの仕事だ。取材の夜は、落下物や事故、車の乗り捨て…など数々のアクシデントに遭遇。首都高の安全を24時間体制で守る彼らの姿を見た橋本は「人助けしているプロってカッコイイ」と、リスペクトを語る。
24時間365日、救急患者を受け入れている救急指定病院も取材。番組スタッフが張りついたのは、東京23区内の駅の中で最も救急件数が多い、新宿駅近くにある病院。その副院長のモットーは、“断らないこと”。あまりに重篤な患者や満床でない限りは救急患者を断らずに診察するうえ、外国人患者も積極的に受け入れており、真夜中も電話が鳴りやむことはない。
取材した夜も、ケガ、火傷、頭痛、腹痛などさまざまな症状を訴える患者が次々とやって来て…。“断らない”という信条の背景にある、副院長の思いとは。
さらに、ドクターカーに乗りこみ、真夜中の最前線で戦う救命医にも密着。ドクターカーとは、患者の危険度が高い場合、1秒でも早く治療を開始するため医師や看護師が現場に出動する緊急車両のこと。深夜3時前、心筋梗塞の疑いがある高齢女性のもとへの出動要請が。すぐさま車の中で診察、治療を開始するが、はたして患者を助けることはできるのか。彼の迅速かつ的確な対応に、MCのウエンツ瑛士は「人の生死を扱うという責任を常に感じながら仕事をしている…」、児嶋一哉も「救えないときがあることを想像すると、とてつもない仕事だなと思う」と胸を熱くする。
夜7時から早朝まで診療する夜間の救急動物病院も取材。動物病院の多くは犬、猫を中心に診察することが多いが、この病院では鳥や爬虫類などあらゆる生きものを診察しており、密着した夜も犬、猫、インコ、ウサギなどが次々と飼い主によって運びこまれ、児嶋は「相当な知識がないとできない仕事」と感心しきりで…。“真夜中の命”を守る5人、その知られざる仕事ぶりと飽くなき挑戦を追いかける。