本作は、すれ違うことすらないはずの2人が出会い、大きな隔たりを越えて惹(ひ)かれ合うラブストーリー。堅い家庭で育ったまじめすぎる高校教師・小川愛実(木村)が、文字の読み書きが苦手なホスト・カヲル(ラウール)に言葉や社会を教える秘密の“個人授業”を続ける中で次第に距離を縮めていくも、さまざまな批判や非難、憎しみ、嫉妬が容赦なく2人を襲う。
龍といえば、KABA名義で1996年に小室哲哉プロデュースのダンスユニット・dosのメンバーとして芸能界デビュー。その後、KABA.ちゃん名義でタレントとして、人気を博し、プライベートでは2002年性同一性障害を公表、2016年に性別適合手術を受け女性に戸籍変更。現在はボーダレスの世の中になる事を願い、自身の経験を活かしLGBT問題にも取り組んでいる。
さまざまな分野で存在感を発揮するKABA.ちゃんは、俳優として活動する際には“龍イチカ”の名で活動しており、今作で龍イチカとしてはドラマ初出演、またキャリア初となる木曜劇場への出演も果たす。
龍が演じるのは、カヲルのライバルのホスト・つばさ(荒井啓志)の太客である宇都宮明菜(吉瀬美智子)がカヲルにオーダーメードのスーツを贈るため2人で訪れた紳士服店の店員。1シーンの出演ながら、インパクトを残す龍の演技に注目だ。
■龍イチカコメント
――龍イチカさんとしては、初のドラマ出演となります。オファーをお聞きになった際のお気持ちは?
実は、2023年から演技のスクールに通い始めて、基礎からしっかり学んでるんです。なので今回、自分がどれくらい演じられるようになったのかを試せるいいきっかけになると思ったし、龍イチカとして初めて声をかけていただけたこと、そしてこの作品に関われたことが、本当にうれしかったです!
――台本をお読みになった感想
いろんな恋愛の形がある中で、ありそうで無さそうで、無さそうでありそうで、なんだかとても現代的だと思いました。
――本作ではさまざまな“愛”の形が描かれています。
さまざまな形があり、難しいのかなと思っていますが、お金だけではないということは学びました。私もまだ本当の愛の形を探しているので、いつか答えがでればいいと思っています。