“冷凍王子”こと西川剛史氏が今注目しているのが、味の素冷凍食品の『おべんとPON』シリーズ(1袋5個入り)。
弁当用の冷凍食品で、とんかつや唐揚げなど全部で5種類。箸がいらないスティック状のパッケージで、弁当箱に凍ったままポンと入れるだけで、温める必要がなく、自然解凍で食べることができる。
さらに、コンパクト形状で、冷凍庫の中でかさばらず隙間に収納できる。それを実現したのが、消費者の声から生まれた新発想“トレイをなくすこと”だった。味の素冷凍食品の担当者は「開発メンバーの1人から“私、冷凍食品を買ったらすぐトレイを外してクルクル丸めて(冷凍庫に)しまっちゃうんだよね”という話がありまして、これをきっかけに“スティック型がいいんじゃないか?”“いけるんじゃないか!?”と盛り上がりました」と振り返る。
一方、コンパクトな形状にしたことによる新たな問題があった。業界のセオリーだった「トレイに入れてパッケージを大きくし、売り場の棚で商品を目立たせる」ことができず、競合商品に埋もれやすくなってしまった。この解決法も語られる。