住人(アルジ)は、夫妻と子どもの3人家族。
市内の賃貸マンションから引っ越すことを決めたアルジ夫妻は、変わったものが好きで、刺激のある物件を探した。そこで見つけたのが、築45年の団地。実は最初から2つの部屋がセットになっている“ニコイチ”の仕様で、家賃はなんと7万円台。マンション時代よりも広さはアップし、家賃は半分になった。
DIYにかかった総額は数十万円ほどで、手作りしたシューズラックは総額1万円。レトロでかわいいキッチンも費用はわずか5万円だった。リビングの一角にあるのは、「ヌック」と呼ばれる、いま流行中のこじんまりとしたくつろぎスペース。2万円で押し入れを改造して作った。そんなヌックを作る夫妻のDIY動画はSNSでもバズったそう。
ニコイチのもう一部屋は、仕事と趣味を楽しむ空間で、ひときわ目を引くのがボルダリングの壁。こちらはもともとあったもので、このユニークな壁が入居の決め手になったそう。
実は、夫妻でDIYの様子をSNSで発信していたところ、それが住宅供給公社の目に留まり、今では団地リノベのプロデュースを手がけるようになっている。