日本には、朱色・瑠璃色・常盤色・東雲色など特有の色の表現がある。
“かやぶきの里”で有名な京都府南丹市の茅葺き職人、徳島県上坂町の藍職人、石川県珠洲市の塩職人に密着。日本の原風景から普段は立ち入れない職人の現場まで、さまざまな場所で生まれる和色を美麗な映像で紹介する。
石川県珠洲市で行われているのは、500年前から続く揚げ浜式製塩。取材したすず塩田村も2024年の能登半島地震では、塩田の上の山で土砂崩れが発生。さらに同年9月の集中豪雨で塩田に土砂が流れてしまった。相次いだ自然災害で避難した職人が多く、塩の生産量が減っているという。そんな中でも大切に守り継がれている職人による塩作りを、色を通して伝えている。