「納涼歌舞伎」は、1990年より十八世中村勘三郎(当時・勘九郎)と十世坂東三津五郎(当時・八十助)を中心に、花形が活躍する公演、趣向に富んだ舞台が好評を博してきた。歌舞伎座の夏の風物詩として愛され、幅広い世代に親しみやすい歌舞伎公演として、気軽に観劇できる三部制を取り入れ、古典を継承する一方、革新的な作品に取り組むなど、大きな話題と反響を呼んできた。
この日は、松本幸四郎、中村勘九郎、中村七之助、坂東巳之助、坂東新悟、大谷廣太郎、中村米吉、中村隼人、中村橋之助、市川男寅、中村福之助、中村虎之介、中村玉太郎、中村歌之助、市川染五郎、市川團子、中村勘太郎、中村長三郎が集結。
幸四郎は「今年は衝撃の八月納涼歌舞伎だと思っております。びっくりしていただいて、興奮していただいて」とアピール。勘九郎は「八月納涼歌舞伎の季節がやってまいりました。(映画)『国宝』効果でブームになっておりますが、これでブームで終わらせず…」と意気込んでいた。