京都の劇場での思い出について、中田は「京都花月というのが新京極にありました」と回想。「おじいちゃん、おばあちゃんばっかりで、(自分たちのような)18、19のコンビが出ていくと、孫みたいなもんですから、頑張ってくれっていう感じで思いっきり拍手をしてくれるんですが、漫才始まるとみんな寝だすんですね」と振り返った。
さらに加えて「(漫才中に寝ている観客を)起こさないかんと、声を張って漫才をする。そうすると、おばあちゃんに連れられてきたお孫さんが、一番前まで来て“でんでん太鼓”を打つ。それでみんなが笑い出すから、“でんでん太鼓”に負けたらいかんと、声を張る。“でんでん太鼓”に負けないように一生懸命漫才をしたという記憶があります」と明かした。
1月に協会の副会長に就任したアインシュタインの河井ゆずるは、副会長としての今後の展望を聞かれると「あまり、そういうことは意識せず、今まで通りやれたらなというのが一番」とし、「劇場でご飯が食べられる後輩がたくさん増えたらなって思います」と語った。
また、中田カウスがホストとして漫才コンビをゲストに迎えてトークする「漫才のDENDO」に加えて、9月から、よしもと漫才劇場、渋谷よしもと漫才劇場などで、若手育成のための試みとして「中田カウス 漫才のDENDO NEXT」を新たに始動すると発表した。
京都公演には、過去に上方漫才協会「大賞」を受賞したアインシュタイン、トット、見取り図、すゑひろがりずをはじめ、「話題賞」を受賞したバッテリィズ、そして「文芸部門賞」を受賞したエバース、「劇場賞」を受賞したもりやすバンバンビガロなど、日頃からよしもとの劇場を中心に幅広い分野で活躍するお笑い芸人が出演した。