本作は、原案協力に西倉勝氏を迎えた。西倉氏は、80年前の1945年1月に召集令状が届き入隊し、同年8月の終戦以降、約3年間もの間、シベリアのコムソモリスク収容所で抑留生活を送られた後、舞鶴港へ引き揚げた。西倉氏は、劇中で佐久間が演じる西倉勝一役のモデルとなっている。
「朗読劇READING WORLD」とは、2020年より毎年開催されている「世界文化遺産下鴨神社朗読劇『鴨の音』」を前身に拡大したプロジェクト。声優の「声」の力と開催地の「場」の力を掛け合わせ、相乗効果を生み出すことを狙いに、日本中の世界遺産・歴史的建造物など、さまざまなゆかりの地での開催を予定している。
「日本の声優は世界に誇れる素晴らしい職業・文化であり、声優による表現をもっと広く・多くの方に届けたい」との想いで数々のイベントを手がけてきたプロデューサー・春口秀之氏(Thanksgiving)と、春口氏の思いに賛同した池沢勝斗氏(青二プロダクション)がタッグを組み、陣頭指揮を執る。題字は『ドラゴンボール』や『ゲゲゲの鬼太郎』などで知られる声優・野沢雅子が揮毫(きごう)している。
なお、下野は2日のみの出演、3日・4日には豊永利行が出演。チケットは立ち見席を含めて全公演完売している。