事前の注目度も高かった今期夏ドラマ。放送開始から数話が放送され、ドラマファンの評価も定まりつつある。
ORICON NEWSでは今夏に放送開始されたドラマにおける満足度調査を実施。回答データをもとに算出した「総合満足度スコア」にてランキングを公開した。夏ドラマ序盤までで"満足度"の高かった3つの作品について、好評なポイントを回答者のコメントを交え紹介する。

■3位 『しあわせな結婚』(木曜後9時~テレビ朝日系)/総合満足度スコア:3.39

 満足度ランキング3位にランクインしたのは、『しあわせな結婚』。本作は、″夫婦の愛を問うマリッジ・サスペンス″で、独身主義を貫いてきた人気弁護士が謎めいた女性と電撃結婚するも、愛する妻の《大きな秘密》を知る。それでもなお妻を愛し続けることができるのか…という内容。
 主演は『不適切にもほどがある!』(2025年/TBS系)の阿部サダヲ、脚本は『光る君へ』(2024年/NHK)の大石静で完全オリジナルの作品。

 満足度の高かった主な項目は、主演キャスト(★4.01)、主演以外のキャスト(★3.87)、ストーリー(★3.61)で、他作品と比べるとストーリーの満足度が高かった。回答者からは「阿部サダヲさんの振り回されている感じの演技がさすがです」(愛媛県/50代/女性)、「松たか子さんの演技が掴み所なく惹き込まれる感じがしてよかった」(北海道/30代/女性)といったサスペンスにマッチした主要キャストの演技や、「まさかの展開で予想外でしたがそれが面白くて、次回も気になります」(神奈川県/20代/女性)といった展開の意外性が好評だ。

■2位 『19番目のカルテ』(日曜後9時~TBS系)/総合満足度スコア:3.39

 満足度ランキング2位は『19番目のカルテ』。本作は、病気を診るだけでなく、心や生活背景をもとに患者にとっての最善を見つけ出し生き方そのものに手を差し伸べる、19番目の新領域・総合診療医を描く新しいヒューマン医療エンターテインメント。
 主演はキャリア30年目にして初の医師役に挑む松本潤、脚本は『コウノドリ』(2025年/TBS系)の坪田文、原作は富士屋カツヒトの『19番目のカルテ 徳重晃の問診』。


 満足度の高かった主な項目は、主演以外のキャスト(★3.65)、セリフ(★3.55)、主演キャスト(★3.50)で、他作品と比べると、やはりストーリー(★3.49)の満足度が高得点であった。回答者からも「松本潤さんの、温かみのある優しい先生の役が凄く良かった。仲里依紗さんの迫真の演技に引き込まれた」(福岡県/20代/女性)など、特に1話は仲里依紗のリアリティ溢れる演技が好評。「松本潤さんの優しい言葉掛けがよかった」(長野県/20代/女性)、「患者との会話を通じて救いの手を差し伸べて行くストーリーに心打たれた」(千葉県/40代/女性)など、心温まるストーリーと調和した印象深い会話が高く評価された。

■1位 『舟を編む ~私、辞書つくります~』(火曜後10時~NHK総合ほか)/総合満足度スコア:3.56

 満足度ランキング1位に輝いたのは、『舟を編む ~私、辞書つくります~』。本作は、ー 誰もが一度は手にしたことのあるぶ厚い本、辞書。一見淡々と言葉が敷き詰められたように見える辞書の裏には、「作り手」の想像を絶する情熱と心血が注がれている。ーと辞書作りにかける情熱がテーマ。 原作小説も大ヒットしたが、今作では原作の主人公・馬締ではなく、新入り社員・岸辺みどりの視点で描く、まったく新しい『舟を編む』となっている。
 主演は『古見さんは、コミュ症です。』(2021年/NHK総合)の池田エライザ、脚本は『あの子の子ども』(2024年/関西テレビ)の蛭田直美と塩塚夢、原作は三浦しをん。

 満足度の高かった主な項目は、主演キャスト(★3.92)、セリフ(★3.86)、ストーリー(★3.86)で、他作品と比べるとセリフの満足度が特に高かった。
回答者からも「セリフが、言葉を大切に扱っていて、一語一語、聞き逃さないように、ドラマを見たのは久しぶりで、素敵な作品です」(香川県/40代/女性)、「言葉選びが苦手なのですが、このドラマを見て言葉一つ一つの持ってる意味だったり、その言葉の使い方次第で相手にどのように伝わるのか勉強になった」(千葉県/20代/女性)など、言葉の重みについて再認識したという声が多く寄せられた。また、「池田エライザさんの悩みながらも自分なりの答えを出していく過程の演技が素晴らしい」(神奈川県/50代/男性)など、池田や共演の野田洋次郎による演技も高評価だった。

【調査概要】
≪対象作品≫ 2025年6月以降に放送開始で対象放送期間に地上波(深夜枠除く)で放送されたドラマ
≪対象放送期間≫ 2025年6月30日~2025年8月3日
≪スコア算出方法≫ 自社モニター690名における満足度調査を毎週継続的に実施。回答データの満足度と視聴数から「総合満足度スコア」を算出、ランキング化
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