名前があがったのは、兵庫・尼崎市にある“オモウマい”中華店。
そんな店の看板メニューは「普通中華そば」(960円)。スープは、創業以来毎朝仕込んで継ぎ足しているしょうゆダレをベースに、ネギ、鶏油、豚骨・鶏ガラの白湯スープを加えたもの。そこに食品添加物未使用の自家製たまご麺と、メンマとキクラゲ、チャーシューをトッピングして完成。そのクセになるおいしさに、「アカンもん入ってんちゃうか」との声もあがるほどだ。
もうひとつの名物が、小と銘打っていながら大サイズ、豚骨鶏ガラ白湯スープ付の「やきめし(小)」(790円)。10キログラム近くある大きな中華鍋に、契約農家から仕入れた近江米と干しエビと干ししいたけと豚ミンチの炊き込みご飯、さらにニンジン、タケノコ、刻みチャーシューなどの具材を入れ、スコップを使って豪快に炒める。この「地焼き」と呼ばれる1度目の炒めに続き、玉子を入れてもう一度、さらに提供前に一人前ずつの計3度炒めるのが特徴。これは素早く提供するために先々代が思いついた調理法だとか。ただ、スコップでかき混ぜるのはかなりの力が必要で、途中でスコップが折れたこともあったという。
ほかにも、約64年前に誕生した「天ぷら中華そば」(1380円)、約70年前に誕生した「やわい焼きそば」(1180円)、「かたい焼きそば」(1180円)などが人気。
関西のお笑い文化が深く根付いた尼崎だけに、店の厨房は、ボケ・ツッコミの軽快なコミュニケーションが飛ぶ。