今作は、不倫を通して“再生”する家族の物語を描く。夫を愛するために不倫する妻の変わった愛の形に翻弄(ほんろう)される夫。予測不能な不倫ミステリーとなる。
吉岡拓哉(前田)がついに妻・千春(仁村)との離婚を決断した。職場から離婚届を持ち帰った拓哉は、覚悟を決めて自分の欄を記入。あとは千春に離婚の意思を伝えるのみだった。
そんな拓哉に、幼なじみの桜井陽介(野村周平)と内野航(賀屋壮也)が「本当にいいのか?この間の千春ちゃんの感じだと別れたくない雰囲気かなり出てたけど」と、待ったをかける。先日のバーベキューで拓哉の世話を焼く千春の様子が、離婚を望んでいるようには見えなかったという桜井。その言葉で拓哉は再び迷い始める。しかし、拓哉たちの会話を千春の絵画教室仲間・森崎杏(なえなの)に聞かれてしまっていた。
ジムから帰宅した拓哉は、マンションのゴミ置き場で吉岡家のゴミをあさる不審な人物を発見。一方、不倫相手たちとの関係を断ち切ろうとする千春のもとには、ストーカーまがいの脅迫メッセージが次々届く。
千春の不倫相手は1人ではなかった。千春を狙うストーカーの正体とは。拓哉と千春に危機が迫る。