大阪にぎわい創出事業『OSAKA COMEDY FESTIVAL 2025』(9月15日~21日、梅田周辺で開催)のプログラムとして、『YOSHIMOTO SHINKIGEKI 字幕付!世界に飛び出せ!バタやんすち子の大冒険』(9月18日、SkyシアターMBS)の上演が決まり、W座長を務める吉本新喜劇の川畑泰史、すっちーがこのほど意気込みを語った。

 同公演は、タイトルにある通り、英語・中国語字幕付きで、プロジェクションマッピングも駆使したグローバルな吉本新喜劇で、世界各地から訪れる非・日本語話者の観客を大いに笑わせる。


 脚本・演出を手がける川畑は「“OSAKA COMEDY”の中に(新喜劇を)入れていただいたことが何よりうれしい。これから世界も視野に入れられるというのでワクワクしている」「もう海外に行きとうて行きとうて…」と世界進出を視野。すっちーも「いつか世界に飛び出したいと思っていたので、やっとGOサインが出た、いろんな国の方々に吉本新喜劇を知っていただくいい機会になるし、これをきっかけに新喜劇がもっともっと広まれば」と張り切る。

 うどん屋を舞台に、そこで働く川畑とすっちーがひょんなことから大冒険に出かける…というストーリー。最大の見どころはプロジェクションマッピングで、川畑は「背景に使うほか、いろんなギャグや決めゼリフが飛び出すような演出も考えている。より立体的な新喜劇になれば」とイメージ。さらに「プロジェクションマッピングを使えば、セットがなくてもあるように見える。今回、これがうまくいけば、セットなしで(海外公演に)行けるようになるかも」と将来を見据えた。

 英中字幕は、1年間のフランス留学から戻ったばかりの座員・曽麻綾が担当する。すっちーは「語学に長けているだけでなく、新喜劇のこともわかってくれているから心強い」と信頼を寄せた。

 大阪・関西万博「よしもとwaraii miraii館」のノンバーバル(言葉なし)ステージ『Comedy show』に出演した経験もいかす。すっちーは「こんなノリを今やってるな、というのがわかれば、本当に言葉はいらないとわかった。
されたら腹立つことやよくある勘違い、そんな時に出る人間の感情は世界中だいたい同じ」と手応え。

 一方、持ち味のアドリブや型にはまらない“猛者”ぞろいの出演者と、事前に用意する字幕などがはまるのか。川畑は「見ていただいたらわかるが、秘策を考えている。見終わった後、『やりよったな』と思ってもらえるはず。決して封じ込めるわけじゃなく、表情や動きが歴代の新喜劇でもダントツに面白い方なので、そこを生かしたい。でも、暴走されても面白いんちゃうかな。海外の方でも、『字幕こんだけやのに、この人むちゃくちゃしてるやん』というのはわかるので」と予告した。
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