■猫の猛烈アピールに、シェパードはたじたじ「気づけば仲良しになっていました(笑)」
――動画『猫嫌いなイッヌが超絶フレンドリーな猫と生活した結果』、とても興味深く拝見しました! 成人済みの犬猫が、初対面から1ヵ月でここまで仲良くなれることに驚きましたが、何かきっかけはあったのでしょうか?
「2人が仲良くなれたのは、間違いなくコミュニケーション能力が高すぎる“みゃおみゃお”のおかげですね。彼は保護猫だったのですが、生き物はみんな仲間や家族と思っていそうなぐらい、とにかくフレンドリーな子で…。最初はもじもじしていたファジーも、みゃおみゃおのことを害のない生き物だと判断したのか、それとも根負けしたのか、気がついたときには、めちゃくちゃ仲良くなっていました(笑)」
――そして、田中さんの“推しコンビ”になったというファジーくんとみゃおみゃおくん。2人はそれぞれどんな犬猫なのか、改めてお聞かせください。
「シェパードのファジーは、うちの古株で私の右腕のような存在です。もとは保護犬だったのですが、シェパード本来の頭の良さとママっ子をいかんなく発揮し、私の保護活動にもとても協力的です。新しくやってきた子にも、攻撃されない限りは、自分から害を与えることはありません。超かっこいい犬ですよ(笑)」
――とても頼もしい存在ですね…!
「保護猫のみゃおみゃおは、山口県でレスキューされ我が家にやってきました。始めからとても人懐っこく、私も一気に心を鷲掴みにされましたね。『愛想の良さ』というのは、彼なりの生きる術だったのかもしれません」
――仲良くなるだけでなく、「ネコ化」までしてしまったというファジーくん。みゃおみゃおくんが里親に引き取られたあと、何か変化はありましたか?
「彼は相変わらずママっ子のままですね。うちでは動物たちの保護と譲渡を行っているので、常に入れ替わりが激しいんです。
■異種ペットの対面・同居にはリスクがつきもの「それぞれの特性を理解して飼育を」
――犬猫の同居がうまくいかず、悩んでいるオーナーさんもいるかと思います。異種ペットを飼う際に気を付けたほうが良いことや、同居がうまくいくコツがありましたらお聞かせください。
「残念ながら、これはもう本当に『相性』の一言に尽きると思います。我が家では犬や猫、鳥など様々な保護動物が暮らしていますが、ほかの犬と仲良くなれない子や本能的に小動物を追ってしまう子もいます。ファジーには私も厚い信頼を寄せており、『この子なら対面させても大丈夫』と自信をもって言えますが、全ての子がそうとは限りません」
――相性が悪い子たちがいた場合は、どういった対応をされているのでしょうか?
「そういった子たちには、最初から『会わせない』という選択を取ることもあります。異なる性質をもった生き物たちが対面、生活することは、ときに死のリスクを伴うということを理解しておかないといけません。ファジーとみゃおみゃおのような事例だけを見て、異種ペットの同居を簡単に考えることは危険な行為だと思います。生き物の特性を理解して、飼育することが大切ですね」