独創的な言語感覚が特徴の滝沢だが、彼女がとびきりユニークな母と祖父母に育てられたこと、そして、その大切な人びとにもう二度と会えないことは、これまで深くは語られてこなかった。
今年8月に第1子を出産し新しい家族が増えた今、私小説として書き記すことに。ファミリーヒストリーとしても残しておきたい29篇の短編集。世代や性別を問わず不思議な懐かしさを感じさせる瑞々しい筆致で表現される。
滝沢は本作について「記憶がすぐ薄まっちゃう未来好きの私には、この本を書くことが家族との永遠のとっておきアルバムになりました」と思いを込め、「忙しくてとか、悲しくなるからって深く思い出すことを避けてきた私でしたが、思い出してみて、今ここに残してよかったと思うことばかりです」と充実感たっぷりに振り返った。
●滝沢カレンコメント
「私が小学生だった頃のちょっぴり温かく優しく記憶していた家族のお話を残してみました。
何十年たっても、なんなら何百年、何億年経っても消したくない思い出たちです。
記憶がすぐ薄まっちゃう未来好きの私には、この本を書くことが家族との永遠のとっておきアルバムになりました。
あの頃の記憶は大人になって思い出しても、何の変色もすることもなく鮮やかなまま穏やかに頭に残っていました。
忙しくてとか、悲しくなるからって深く思い出すことを避けてきた私でしたが、思い出してみて、今ここに残してよかったと思うことばかりです。
歩んできた道は愛たっぷり通りでした。最愛の家族にも届け・・・!」