今作は老若男女問わず、すべての人を虜(とりこ)にする不思議な魅力を持った“ナチュラルボーン天使の北くん”こと、真中北(岩瀬洋志)に恋をした、看護師・浅田南(本田)、パン屋の店員・比留間東子(志田未来)、書店員の西野悠(増子敦貴)の3人が、これ以上恋のライバルを増やすまいと北くんの愛を3等分ずつシェアする「33%の会」を結成。北くんと4人での同棲生活を送るというシェアラブコメディー。原作は榊こつぶ氏の同名漫画で、双葉社の月刊漫画誌『JOUR』で連載されている。
東子の預金通帳が盗まれた。犯人は、東子の留守中に突然マンションにやって来た妹の京子(加藤千尋)。京子はこれまでにも借金をしたり、東子のもとにお金の無心に来たりすることがあったという。盗まれたお金は東子が自分の店を持つためにためた開業資金だと知る南は、すぐに警察に行こうと促すが、東子はそれを拒否。「私にも責任があるんだよね」と、なぜか妹をかばう。
翌日、山田(和田聰宏)と会った東子は、開業資金が用意できないことを理由に軽井沢には行けないと告げる。さらに、恋人がいることを明かし、その恋人を男女3人でシェアしていることも、軽井沢行きを迷っている理由のひとつだと打ち明け、山田を驚かせる。しかし、東子のパンにほれ込む山田はそんな東子の境遇すらも受け入れ、もう一度だけ話し合う機会がほしいとあきらめようとしない。
家に帰った東子がこのことを南に相談していると、西野が帰宅。
さらに、東子がそんな楽しい生活に一抹の不安を抱いていることや、昔からの夢をかなえるため軽井沢に行くかどうか迷っていることを知った京子は、胸に秘めていた東子への思いを語り始める。