俳優の藤木直人が主演を務める、フジテレビ系水10ドラマ『最後の鑑定人』(毎週水曜 後10:00)の第8話(27日放送)に俳優の白石美帆竹財輝之助が出演する。2人は11年ぶりのドラマ共演という。


 同作は、かつて科捜研のエースとして活躍し“最後の鑑定人”と呼ばれていた主人公・土門誠(藤木)が、科学的アプローチを駆使して難事件を解決に導いていくサイエンス×ミステリー作品。今作は岩井圭也氏の同名小説を映像化した。藤木演じる主人公・土門誠(どもん・まこと)は、元科捜研のエースで卓越した鑑定技術の持ち主。白石演じる高倉柊子(たかくら・しゅうこ)は、土門鑑定所の事務員も兼任する研究員。

 白石、竹財がゲスト出演する第8話では、ある遺言状を巡る家族の問題に科学の力で切り込んでいく。

 相田(迫田孝也)が薫子(白石美帆)、康文(竹財輝之助)と共に土門鑑定所にやってくる。薫子・康文兄妹の父で『西脇化研』の社長・西脇清蔵(高桑満)が亡くなり、顧問弁護士をしていた相田が清蔵の遺言書を確認すると、遺言書は2通存在していたという。1通は薫子、もう1通には康文へ会社の全株式を移譲すると真逆な内容が書かれており、相田は土門(藤木直人)に遺言書の真偽を鑑定してほしいと依頼する。

 高倉(白石麻衣)は遺言書の筆跡鑑定に必要なサンプルを求めて西脇家を訪れ、清蔵のデスクから便箋や万年筆、インク、ノート、そしてボロボロになった写真を借りることに。一方、土門は高倉が集めたノートやインクをもとに筆跡鑑定にとりかかる。便箋も気になる高倉は、土門に筆圧痕の鑑定も提案するが「遺言書の筆跡鑑定には不要」と一蹴されてしまう。

 数日後、遺言書はどちらも本物という鑑定結果が出た。
2通の遺言書は無効となり遺産は兄妹で均等に分け合うことになるため、薫子と康文は険悪ムードに。そんな兄妹の前に清蔵の娘だと名乗る春日由紀(松岡里英)が現れ、状況はさらに複雑に…。

 第8話で白石が演じる藤澤薫子(ふじさわ・かおるこ)は、『西脇化研』社長・西脇清蔵(にしわき・せいぞう)の長女で同社の取締役。理系出身ということもあり、会社では研究・開発を担っている。勝ち気な性格で兄・康文との遺産折半には不満を募らせている。。フジテレビ制作の連ドラ出演は『天誅~闇の仕置人~』(2014年、フジテレビ系)以来、11年ぶり。同作では竹財とも共演経験がある。

 竹財演じる西脇康文(にしわき・やすふみ)は、清蔵の長男で薫子と共に『西脇化研』の取締役を務める。以前は商社に勤めておりMBA(経営学修士)を取得しているため、会社を合理的に経営しようと口うるさく意見している。

■出演者コメント

◆白石美帆
―― ご自身の役柄をどのように演じましたか?
「藤澤薫子という女性は愛情深く育てられたリケジョ。強い女性であり人間味も深いので、傲慢な部分と繊細な一面を意識して演じました。
昔ご一緒していた監督やスタッフさん、藤木直人さんはじめキャストのみなさんの温かいチームワークの良さに現場で助けていただきました」

―― 白石さんの思う『最後の鑑定人』の見どころを教えてください。
「愛され育ててくれた両親への想いとは裏腹に科学によって真実を知らされズタズタになっていく兄妹。そして、最後に解き明かされる真実もまた科学によって導かれていく。もしも最後の鑑定人に出会えていなかったら、という視点で見るとまた恐ろしいです」

◆竹財輝之助
―― ご自身の役柄をどのように演じましたか?
「MBAを取得している優秀な人物で、冷静に会社を俯瞰(ふかん)して見ている経営者のイメージでした。妹と同じく、会社(家族)を思う気持ちが強い人です。撮影している期間がすごく濃密な時間でしたので終わった時は寂しかったです。」

―― 竹財さんの思う『最後の鑑定人』の見どころを教えてください。
「故人の隠された事実や思いを土門先生たちに知らされた時の揺れ動く感情を大切に演じました。
家族というものを考えるきっかけになればいいなと思いますので皆様に見ていただきたいです」
編集部おすすめ