ルフィ役に決まってからは、日本文化を深く理解するために本格的に日本語を学び始め、これまでも『ONE PIECE』や尾田栄一郎、そして日本への愛を公言してきた。Instagramでは、東京・福岡・京都・広島・神戸・熊本などを個人的に訪れた際の写真も見ることができる。
流ちょうな日本語に驚いたことを伝えると、イニャキはこう笑顔で答えた。
「まだ知らない言葉がたくさんあります。同じ意味でも地域によって表現が違うのに驚きます。京都や大阪に行くと聞き慣れない言い回しに戸惑うことも。ゆっくりなら話せますが、まだ道のりは長いですね。でも友人と話したり『ONE PIECE』のことを語るには十分。日本語を学ぶのは大好きなので、これからも続けます」
シーズン1の配信後については、「僕の人生にたくさん良いことが起きました。本当に感謝しています」と振り返る。
「仕事のチャンスが一気に広がりました。
『ONE PIECE』から学んだことを尋ねると、「一番は“人間関係の力”。自分を信じ、仲間を信じること。望むもののために戦うこと。ときには少しわがままでもいいし、好きなだけ肉を食べてもいい(笑)。野心を持ち、支え合える仲間がいることが大切。それが“海賊の流儀”だと思います」。
役作りについてはこう語る。
「実写では『自分にできること』に集中しました。原作を読み込み、好きな場面やルフィのポーズ、せりふを抜き出して、撮影前にショーランナーと『何を絶対守るか』を共有しました。すべてが思い通りにはいきませんが、ルフィの“せりふ・動き・あり方”はできる限り守る。尾田先生とも直接話せたことが大きな支えになりました」
『ONE PIECE』さながらに「セーリングにも挑戦しましたが、本物の航海はドラマのように甘くなかったです(笑)」と明かす一幕も。
「ルフィは夢を追い、思ったことをはっきり言い、やりたいことをやり、仲間を大切にする。僕もその信念を共有して、毎日少しでも彼に近づきたい。もちろん僕にはまだ伸びしろがある。ルフィほど自信家じゃないし、あんなに食べられません(笑)。でも同じ“大きな夢想家”として、彼は目標です」
尾田栄一郎への想いを一言で尋ねると、日本語で「最高の友達」と即答した。
「尾田先生が創り上げた世界を心から愛していますし、守りたい。『ONE PIECE』を世界で一番大きな作品にしたいと本気で思っています」
“偉大なる航路(グランドライン)”の冒険を描くシーズン2「INTO THE GRAND LINE」は2026年に世界独占配信予定。シーズン3の制作もすでに決定している。
「イベントで新映像が流れたとき、キャラクターや新シーンごとに歓声が起きて、とてもうれしかった。シーズン2にはルフィがたくさん食べるシーンがあるから楽しみにしててね!」と笑顔でアピールした。