今作はいしいしんじ氏による『トリツカレ男』(新潮文庫刊)が映画化。何かに夢中になると、他のことは一切見えなくなってしまうことから、周りのみんなに“トリツカレ男”と呼ばれている主人公・ジュゼッペ(佐野)が風船売りのペチカ(上白石)と出会い…。
ジュゼッペの頼れる相棒で、ジュゼッペとペチカの仲を取り持つために奔走するハツカネズミのシエロを演じるのは、本作が長編アニメーションの声優初挑戦となる柿澤。さらにジュゼッペとペチカが住む街のギャングで、ツイストダンスを愛するド派手な性格のツイスト親分を山本が演じる。
そんなツイスト親分のライバル・サルサ親分を川田が演じ、病気の治療のため入院しているペチカの母を演じるのは水樹。外国で子どもたちにアイスホッケーを教える、学校の先生 タタンは森川が演じる。ペチカとの関係は…。
解禁された本予告の冒頭では、何にでも夢中になる“トリツカレ男”のジュゼッペがペチカと出会い、恋する様子が描かれている。しかし、ペチカの笑顔にはどこかくすみがあることに気づいたジュゼッペ。映像中盤では、1枚の写真が映し出される。そこには優しくほほ笑むタタンの姿が…。
ペチカの本当の笑顔を取り戻すため必死に奮闘するジュゼッペに「君はバカだ!世界一のバカだ!」と何かを必死で訴えかけるシエロの叫びや、ジュゼッペの名を呼びながら必死に走るペチカ、最後にはペチカへの一途な気持ちを大声で叫ぶジュゼッペが映し出される。
予告の前半はジュゼッペとペチカが出会った高揚感を表現した、佐野と上白石が歌う劇中歌「ファンファーレ~恋に浮かれて~」が使用され、後半には歌詞とアレンジがリライトされたAwesome City Club(以下ACC)が歌う主題歌「ファンファーレ」が使用されている。ACCらしいサウンドとハーモニーに包まれて、エンドロールまで映画に浸ることができる仕掛けだ。
今回解禁された本ビジュアルには寂しげな表情を浮かべるペチカと、さまざまなものに“トリツカレた”ジュゼッペがペチカの笑顔のために奮闘する姿が描かれている。また、キャッチコピーには「きみの笑顔のためなら、なんだってできる」とジュゼッペの心境が表現されている。
さらに9月30日には世界最速の『トリツカレ男』プレミア上映会の開催が決定した。
■キャストコメント
▼柿澤勇人
この度、自身初となるアニメーション映画の声を担当させていただきました。
右も左も分からない僕を手取り足取りサポートしてくださった温かいチームに感謝しています。
僕の演じたシエロは相棒であるジュゼッペの幸せを常に願い奔走するネズミくんです。
佐野さんのかわいくて天真爛漫(らんまん)なジュゼッペとのやり取りは今でも良い思い出です。
この作品は登場人物みんなが大切な誰かを想い、愛を注ぐ物語です。
きっと観終わった後には心が温かくなっていると思います。すばらしい音楽と共に楽しんでいただけたら幸いです!
▼山本高広
ツイスト親分は、ギャングの親分っていうくらいなので、怖いイメージを持っていましたが、コミカルな面白い親分を演じられたんじゃないかと思います。「親分って言っておきながら、こんなにも人間味のある優しいおじさんなんだ。めちゃくちゃ面白いじゃん!」みたいなのを、皆さんに楽しんでいただければ。
実は親分も歌唱シーンがありまして、洋楽の、ロックな感じのツイスト効いている歌を、前半は少し怖い感じを残しつつ、歌も低めに歌って、後半ははっちゃけて歌いあげました。
この映画を通して、人に優しくしたくなる、優しい気持ちを思い出してくれたらうれしいです。
▼川田紳司
いただいた台本を読み進むうち、とても温かく優しさにあふれた物語に、すっかりトリツカレてしまいました。
「トリツカレ男」ジュゼッペの驚異的な行動力には本当に脱帽です。
ツイスト親分のライバルであるサルサ親分もまたエネルギッシュな漢なので、迫力満点のアクションシーンを全力体当たりで楽しく演じさせていただきました。
何かに夢中になることの大切さ、美しさ。
みなさん、ジュゼッペの起こす奇跡をぜひ劇場でご覧になってください。
▼水樹奈々
喉の病気を患っていて、咳が止まらず、儚(はかな)げなイメージがありますが、実はとてもファンキーなお母さん!
全てのセリフがとても個性的なので、伸び伸びと楽しみながら演じさせていただきました。
全力で人を想うピュアな気持ちにあふれた、心温まる作品になっていますので、ぜひご家族やお友達、大切な人と一緒に観ていただけたらうれしいです!
▼森川智之
とても良いものが出来そうな感じがして、アフレコをしている段階で「思い入れのある作品」になっていました。私が演じたタタンは、包容力があって、大人の男性で、僕から見ても「ちょっと惚(ほ)れちゃうな」っていうくらいとてもすばらしい方。彼の人間性だけでも涙腺が緩む感じ。優しい男です。人とのつながり、絆を見せてくれる作品です。いろんな世代の方が観ても楽しめるし、いつまでも見ていられる映画になるのではないかと思います。ぜひ大きなスクリーンで、ご覧ください!
■主題歌担当:atagi(Awesome City Club)
完成した作品を拝見し、何十年も愛される温かく優しい作品だと感じました。
主題歌「ファンファーレ」は、作中のジュゼッペやペチカへ、というのはもちろん、すべての方への人生讃歌になればという想いで作らせていただきました。
映画公開までのワクワクを、ぜひ私たちと一緒に楽しんでいただけるとうれしいです。