俳優の桜田ひよりと佐野勇斗(M!LK)が、日本テレビ系新水曜ドラマ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』(10月8日スタート 毎週水曜 後10:00)のW主演を務める。ともに民放キー局GP(ゴールデンプライム)帯ドラマ初挑戦となり、それぞれ社長令嬢と前科のある青年を熱演。
完全オリジナル脚本の“予想不能な逃亡劇”に挑む。

 今作は、『恋は闇』の小室直子氏が演出、『放課後カルテ』のひかわかよ氏が脚本を務める完全オリジナル作品。大企業・八神製薬社長のひとり娘である八神結以(桜田)が20歳のバースデーパーティーの日に誘拐される。しかし、計画はあえなく失敗に終わり、犯人の一人・林田大介(はやしだ・だいすけ/佐野)は呆然と立ちすくんでいた。

 しかし、人質のはずの令嬢は「私と一緒に逃げて!」と言い出し、“人質と誘拐犯”という2人の奇妙な逃避行が始まる。張り巡らされる包囲網、瞬時に入れ替わる敵と味方から逃れる。結以はなぜ逃げることを選んだのか、はたして何から逃げようとしているのか。結以には、ある隠された“秘密”があった。

 「それは誘拐のはずだった」のサブタイトルが示すように、誘拐事件をきっかけに、2人の数奇な運命が動き出す。現実を変えようとあらがう未完成な2人がたどり着く結末とは。心震わす、スリリングでノンストップな展開で贈るヒューマンサスペンスとなる。

 桜田が演じる結以は、幼い頃から八神家の後継者として大切に育てられてきた。
本人は非常に真面目な性格で、社会福祉や貧困問題に関心を持つ。しかし、“ある秘密”を持つことから、人と触れ合うことに抵抗を持ち続けてきた。その“秘密”とは八神家に代々受け継がれてきたものだった。そして、20歳のバースデーパーティーが盛大に行われる最中、身代金目的で誘拐されてしまう。しかし、誘拐犯の大介に、一緒に逃げてほしいと懇願する。

 佐野が演じる大介は、攻撃的な言動や装いをしながらも、素朴でうそがつけない正直な性格。貧しい環境で育ち特殊詐欺に関与してしまった過去を持つ。しかし、結以とともに過ごすことで、今までの人生で出会ったことのない価値観を知るようになり、次第にその心には変化が訪れる。そして、大介の無邪気で何げない行動が、結以に影響を与えるようにもなる。

 思わぬ形で逃亡を始めることになった2人だが、生まれ育った環境も価値観も正反対で衝突だらけ。しかし、次第にお互いの欠けた部分を補い合う関係になっていく。

 敵か味方かわからない執拗に2人を追うキャスト陣も近日中に発表される。


【コメント全文】
■桜田ひより(八神結以役)
――今回の出演のお話が来た時の率直な感想は。
まずはタイトルを目にした時、サブタイトルに“誘拐”というワードが含まれていることに衝撃を覚えました。でも、脚本に目を通していくと2人の関係性や取り巻く人たちの内面の感情にどんどん引き込まれていって。自分自身が八神結以として、この世界の中に入れることが純粋にうれしく感じました。またオリジナル脚本ドラマなので、視聴者の皆さんも、ワクワクドキドキしながら最終話まで楽しみに見ていただけるんじゃないかなと思いました。

――台本を読んでみての感想は。
はじめは、“どんな誘拐犯なんだろう、誘拐されるって一体どんな感じなのかな”と読み進めてみたのですが、大介との年があまり離れていないこともあって、2人の掛け合いやエモーショナルなシーンが要所に散りばめられていて。どんな風にこのシーンが出来上がっていくんだろうという期待感が、とにかく止まらなかったです。

――今回演じる役柄について。
私が演じる八神結以は文武両道ですごく頭が切れますが、時折見せる無邪気な姿が等身大の女の子だなと感じています。演じる私もワクワクさせられるような、すごくすてきな女性です。お嬢さまというあまり自由が利かない生活をしている中で、自分の気持ちより周りの環境に飲み込まれるところもあるのですが、大介と2人で一緒に居る時に、ちょっと垣間見える彼女の本質や気持ちをうまく出していけたらいいなと思います。


――佐野さんの印象について。
以前、お芝居を拝見した時も、グループとしての活動でも陽気でキラキラしているイメージを持っていました。きょうお会いして、すごく気さくで頭の回転が早い方だと感じました。拝見した作品でのコメディーの芝居では、見ているこちらがすがすがしい気持ちになるくらい、心地よいテンポ感で会話劇を繰り広げられる方だなと思いました。

――視聴者にメッセージをお願いします。
今回の物語は『誘拐』から始まりますが、そこから想像もつかないいろいろな展開が起きていくとともに、魅力あふれる登場人物も次々と登場します。私たちのことも、“この 2人いいな”とか、“この 2人の関係性これからどうなっていくんだろう”って、ぜひ見守っていただければうれしいなと思います。

■佐野勇斗(林田大介役)
――今回の出演のお話が来た時の率直な感想は。
今まではオタクっぽい役とか内向的な役が多かったので、初めて誘拐犯という演じたことがない役の話が来てうれしかったです。誘拐から始まる逃亡劇と聞いて、シリアスなシーンが多いのかなと思っていたのですが、それだけじゃないシーンもたくさんあって。見ている人に“あ、この2人いいな”と思ってもらえるようになればいいなと思っています。

――台本を読んでみての感想は。

2人の青春っぽいシーンがあるのが意外で、印象的でした。僕はいつも撮影前、すごく緊張したりするのですが、今回は本当に撮影が楽しみなんです。大介のような“ちょっと破天荒な役”をやりたかったのかもしれません。“アドリブとかも自由にやっていいよ”って言ってくださったので、現場でいろいろ試してみて、役を楽しめたらいいなと思っています。

――今回演じる役柄について。
今回演じる林田大介は、素行が悪い犯罪者ではあるのですが、良くも悪くも“思いきりの良さ”がある人物だと思います。普通の人がストップをかけるところを突っ切れる姿には少し色っぽさも感じます。その反面、素直すぎて思ったことを正直に言ってしまったり、バカな一面もありますが、根はすごく人を思う気持ちがある男だと思います。

――桜田さんの印象について。
桜田さんはずっと前から“いろいろな作品に出続けている”という印象があったので、年齢を聞いて驚きました。僕よりだいぶ年下なのですがしっかりしていると思いました。難しい役やせりふもリアルに落とし込んで芝居されている、すごく“巧い”という印象があります。
一方で、きょうの取材中に僕が発言した“暗い”を“cry”と勘違いして「泣いているんですか?」と聞いてきたんです(笑)。天然で面白いところがある方で、すでに翻弄(ほんろう)されています。

――視聴者の皆さまにメッセージをお願いします。
『ESCAPE』というタイトル通り、僕らは“逃げて追われて”という立場ですが、2人の関係の変化やそれぞれの成長は、きっと楽しんでいただけると思います。そして僕はこのドラマに“誰もが幸せになっていいんだよ”というメッセージが込められていると思います。いろいろな世代の方々に見ていただき、このメッセージを届けられたらいいなと思っています。

■秋元孝之氏(プロデューサー)
数年前に別のドラマで桜田さんにお会いした時、その圧倒的な演技力に衝撃を受け、いつかガッツリご一緒したいと考えていました。『砂の塔』というドラマを見た時、佐野さんの圧倒的な存在感に衝撃を受け、いつかガッツリご一緒したいと考えていました。

この度、そんな桜田さんと佐野さんとご一緒できることになりました。しかも、お2人とも地上波GP帯初主演となります。このタイミングでお2人同時にご一緒できるなんて、こんなにうれしいことはありません。

先日の本読みで、お2人が演じる“ハチとリンダ”と会いました。
脚本から飛び出してきたような息ピッタリのお芝居に、桜田さんと佐野さんで本当に良かった!と確信しました。うれしくて少し泣きそうでした。

皆さんぜひ、桜田さんと佐野さん演じる“ハチとリンダ”に会ってください。最高の2人です!
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