昭和100年となる今年、“昭和を知って未来へ繋げる”をコンセプトにこの100年間で日本が歩んできた成功と失敗の軌跡を振り返る特別番組の第2弾。
【コメント】
■池上彰
吉永小百合さんとご一緒できるなんて、至福の時でした。吉永さんはどの作品に出演されても、とても活動的で素晴らしい方で、その“活動”につながる秘けつは一体何なんだろう?と常日頃思っていました。吉永さんは言葉をひとつひとつ慎重に考えて紡ぎだされます。今回番組を通じて、吉永さんの平和への思いや反骨精神など、知らなかった一面を伺うことができて良かったです。過去“女だてら”といった言葉が使われていた時代がありました。登山家の田部井さん含め、過去に多くの女性が辛い環境を突破してきたからこそ、今の社会があるのだということを、この番組を観て知っていただきたいと思います
■吉永小百合
池上さんとのテレビ番組での対談は初めてで、今回池上さんとご一緒でき、かけがえのない時を過ごさせていただきました。池上さんのことは普段テレビで拝見していて、どのように調べてお話しされているのか興味があったのですが、実際に隣でいろいろな思いや知識を口にされているのを見て興奮してしまいました。また、お忙しい中で私の出演作を観ていただいたようで、感想をお話しくださりとてもうれしかったです。『てっぺんの向こうにあなたがいる』では女性として世界で初めてエベレストの登頂に成功した田部井淳子さんを演じています。映画で描く田部井淳子さんという女性の半生を、この番組でも昭和100年という視点を通してひもときます。ぜひご覧ください。
■金山円プロデューサー(テレビ東京 報道局)
昭和100年の番組を制作するにあたり、池上さんやスタッフと「吉永小百合さんに出演していただけたら夢のようだね」と話していました。まさか実現できるとは…!池上さんが吉永さんとの共演を「至福の時」と表現されていましたが、今回、番組作りに関わったすべてのスタッフにとっても2時間以上にわたる収録の時間は至福の時でした。昭和という時代は女性史が大きく動いた時代でもありました。初の女性国務大臣や女性裁判所長が誕生したり、吉永小百合さんが演じた田部井淳子さんが女性として世界で初めてエベレストの登頂に成功したり…女性たちが数々の「最初の一歩」を踏み出した時代だったのです。その道のりはまだまだ長いですが、今を生きる私たちの頑張りが次の時代をつくるのだと改めて思いました。「池上彰×吉永小百合 昭和100年」は昭和を振り返るだけではなく、未来につなげる番組です。番組をご覧になった一人でも多くの方が、未来に思いをはせてもらえればうれしいです。