『THE FILM of Nakajima Miyuki II』は、『THE FILM of Nakajima Miyuki』(2000年)、『歌姫 LIVE in L.A.』(2004年)に続くミュージックビデオ集の第3弾作品。
なかでも「倶(とも)に」では、最新アルバム『世界が違って見える日』のジャケット撮影時の貴重なシーンを収録。楽曲の最後にはジャケット写真に使用された風船を手にした印象的なカットがそのまま登場する。「麦の唄」では2014年のNHK紅白歌合戦での歌唱シーンを収め、「恩知らず」ではビルの屋上での歌唱をヘリコプターから空撮。マジックアワーの空とバンド演奏をとらえた迫力ある映像が広がる。「荒野より」では和装姿で文を書く場面を映し出し、「愛だけを残せ」「一期一会」では登場人物のリアルな人生を見守る役柄を演じながら、自身の歌唱を重ねるシーンが描かれている。
同作を手がける映像クリエイターの演出も見どころだ。7作品中5作品を手がけた翁長裕監督は、楽曲から着想を広げたアナザーストーリーを映像で展開。岡田麿里監修による「心音」は映画本編映像をふんだんに使用し、物語と歌が融合した作品に仕上がっている。関和亮監督による「麦の唄」では、紙芝居風の演出と紅白歌唱シーンがリンクし、楽曲の世界を多角的に表現している。
特典映像には、映画『Dr.コトー診療所』予告編で使用された「銀の龍の背に乗って」、映画『シサム』予告編で流れる「一期一会」、さらにドラマ『やすらぎの郷』の主題歌「慕情」のタイトルバック映像を収録。
一方、同日発売となる『Singles 2000』は、1994年から2000年にかけて発表されたシングルとカップリング曲全14曲を収めたコレクション。2002年の発売当時からロングセールスを続け、2019年にはミリオンセラーを記録した名盤が、瀬尾一三プロデューサー監修のもと、エンジニアのスティーブン・マーカッセンによるリマスターを経てBlu-spec CD2で蘇る。「地上の星」「旅人のうた」「空と君のあいだに」のミリオンヒット3曲に加え、「ファイト!」「たかが愛」「命の別名」など時代を超えて聴き継がれる楽曲が並び、より豊かなサウンドと歌声を高音質で楽しむことができる。
今回の発表とあわせて、劇場版『中島みゆき LIVE セレクション 2』が2026年1月2日より全国公開されることも決定。「時代」「ファイト!」「糸」「地上の星」「麦の唄」などの代表曲を大スクリーンで体験できる内容で、詳細は今後公式サイトで発表される予定だ。