2015年9月28日の放送開始以来、散歩人・高田純次(78)が“一歩一会(いっぽいちえ)”をテーマにさまざまな場所で自由気ままに散歩をしてきた『じゅん散歩』。今年の9月28日で10周年を迎えた。
そんな高田が、この取材会を開き、これまでの10年の思い出を明かした。

 『じゅん散歩』10周年を記念して、7月28日~12月31日までを「じゅん散歩 祝 10周年」特別期間としてさまざまなスペシャル企画を放送中。記念日である9月28日の翌週である10月5日(日)午後1時55分からはレギュラー放送の枠を飛び越え、番組史上初となる全国ネットで特別企画『ロサンゼルスSP』を放送することが決定した(※一部地域を除く)。 ロサンゼルスといえば、高田がかねて『じゅん散歩』で行きたいと公言していた場所。2018年のノルウェー・オスロ、今年の7月28日週に放送された台湾に続いて3度目となる海外ロケで、ついに念願をかなえ、これまで以上にハイテンションで散歩を繰り広げる。

 『ロサンゼルスSP』では、カリフォルニアを象徴する西海岸のビーチで有名なサンタモニカをはじめ、ストリート文化やアートの街として知られるベニスビーチ、ダウンタウンにある全米最大級の日本人街・リトルトーキョーなどを舞台に触れ合い散歩。 LAならではの人気スポットから最新トレンドまで、LAの“今”を存分に堪能した。さらに、大谷翔平(?)と思わぬところでご対面?さらにドジャースタジアムで大谷が出場する試合を生観戦した。

 LAの思い出を問われると高田は「食べ物は高くて、そんなに…。日本人は世界で一番うまいものを食べているなと思いました」と本音トークで笑いが起きた。ドジャースの試合観戦については「バックネット裏で大谷が素振りしているのは見えて」と興奮しながら話しつつも「薄暮の試合でね。意外と打った球が見えないんですよ!バックスクリーンのボードも薄暮で、あまり見えなくて。
だから結局テレビ観戦が見やすい(笑)」と“高田節”で感想を語っていた。

 10年という月日に思いも。「ついこないだ始めたような感じ。俺自身は全然進歩してないけど」と謙そん。「10年前に椎間板ヘルニアと脊椎管狭窄(きょうさく)症の手術をした。しばらくの間、歩いてリハビリしろと先生に言われた時に、この話がありまして。『歩きながら仕事できたらいいな』とうれしかったんです。いい返事をしました」と振り返る。「最初は恐る恐るだったんですけど。今は足腰も強くなりました。いい年なんですよ。今年で88歳(本当は78歳)か。
下り階段も全然、大丈夫。かなり、よくなってきた感じがあります。私自身もうれしいです」とジョークも交えて笑わせながら語った。「這ってでもとはいかないので、歩ける限りは。30年は無理にしても4~5年はいきたい。途中から徳光(和夫)さんみたいにバスにしようかな」とニヤリとしながら意気込んでいた。

 また、これまで高田は番組のオープニングタイトルの絵をはじめ、毎回番組の最後に披露する散歩の思い出の1枚など、絵を描き続けているが、オファーの際に提案されていたそう。「『絵を描けますか?』と言われて。ここで『描けません』と言ったら話が終わっちゃうので、はったりで『描けます』と」と思い返す。そこから絵を4~5枚描き、関係者へ提出。関係者も納得の完成度で番組がスタートすることになった。

 今後、行ってみたい場所について問われると「基本的には都内中心。
ほとんど都内は行っちゃった。行きたいところはないかな(笑)」と笑わせつつ「そんなことはなくて(笑)。1年、2年空くと街が変わる。どんどんキレイになるからね」と、どこも新たな発見があるという。コロナ禍も乗り越えた番組。「コロナ禍の時は、お店もやってないし、一番キツかったですよね。苦労しました」としみじみと思い返した。自身については「病気らしい病気はなかった。ロケを休むことはなかった」と明かす。健康第一だそうで「今は年も年。まずは朝起きなきゃ話にならない。目が覚めないと、そのまま。
目が覚めただけで『やった!』という感じ」と話していた。

 取材会でも高田らしさあふれるトークで笑わせまくった。“5時から男”が午前中の散歩ロケで見せた新境地は、10周年を超えてこれからもファンを楽しませ続ける。
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