シンガー・ソングライター・米津玄師の楽曲「KICK BACK」が、アメリカレコード協会(RIAA)によりプラチナ認定を受けたことが発表された。日本語詞楽曲としては史上初のプラチナ公式認定となった。


 「KICK BACK」は、テレビアニメ『チェンソーマン』のオープニングテーマとして2022年10月12日に配信リリースされた楽曲で、米津が作詞作曲を担当。King Gnu・常田大希との共同編曲や、モーニング娘。「そうだ!We're ALIVE」のサンプリングを取り入れたことでも注目を集めた。ジャケットでは、米津がチェンソーマンを描き下ろしている。

 Spotifyの世界で最も再生されている楽曲デイリーランキング「トップ50 - グローバル」(10/13付)に47位でランクイン。同チャートに国内アーティストがチャートインするのは史上初となり、日本ポップシーンの歴史を塗り替えた。ミュージックビデオは奥山由之氏が監督を務め、再生回数は2億回を突破。ストリーミング累計再生数は5億回を超えている。

 同曲は、2023年8月にRIAAゴールド認定を獲得。そして今回、100万ユニット以上を記録し、プラチナ認定へと到達した。

 同曲が収録された6thアルバム『LOST CORNER』(2024年8月21日発売)は、配信リリースと同時に、フィジカルCDも全世界で発売。北米、ヨーロッパ、アジアでもリリースされ話題を呼び、日本国内では、2020年にリリースされた5thアルバム『STRAY SHEEP』に続き、2作連続での50万枚超えを記録した。
こちらも、ソロアーティストがアルバム2作で累積売上50万枚を超えるという令和初の偉業を達成しており、令和に発売した作品で累計売上50万枚を記録しているソロアーティストは米津玄師のみとなる。

■米津玄師 コメント(動画インタビューより抜粋)
「KICK BACK」が、RIAAアメリカレコード協会よりプラチナ認定を受けたということで、大変嬉しく思っております。

この曲は、2022年のテレビアニメ『チェンソーマン』のオープニングテーマとして制作しました。共同編曲として、King Gnuの常田大希に参加していただいて、なんかすごく楽しかった記憶が残っています。作るにあたっても、いろいろ苦労する、試行錯誤をすることもあったとは思うんですが、喉元過ぎれば熱さ忘れるというか。今となっては、すごく無邪気に作っていたなという、いい思い出として残っていますね。

ミュージックビデオは、奥山由之監督に撮っていただきました。なんというか、今までに誰も見たことがないような、素晴らしいミュージックビデオで。撮影は大変だったのですが、それもまたいい思い出として、いい人生の一幕だったなぁというふうに思っております。とても素晴らしい映像になって大満足です。

今年の初め、ワールドツアーに行ったときには、みなさんこの「KICK BACK」という曲で、非常に熱く盛り上がってくれて。やはり『チェンソーマン』が日本以外の国でも人気なのも合わせて、この曲が持ってる力というかエネルギーみたいなものは凄く大きいんだなということを改めて感じる機会になりました。


そして、今年は『チェンソーマン レゼ篇』の映画が公開するということもあり、「KICK BACK」のリミックス版を、Frost Childrenに手がけてもらいました。Frost Childrenは以前からすごく好きなミュージシャンで。リミックスの依頼を受けてくださって、初めて聴いたとき、ものすごい振れ幅で1発目から最高の音が鳴っていて、非常にこう“やったー!”という気持ちで、聴いた瞬間のことを強く覚えています。初めてリミックスということをやったのですが、こんなに楽しいものなんだなということを実感しました。ありがとうございます。

そちらも合わせて、楽しんでもらえたらうれしいです。
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