SKY-HIがCEOを務めるマネジメント/レーベル「BMSG」によるオーディションプロジェクト「3rd BOYS GROUP AUDITION PROJECT『THE LAST PIECE』」のデビューメンバーが、19日に発表された。それに先立って、ORICON NEWSでは最終審査に潜入。
その模様をレポートする。

 『THE LAST PIECE』は、BE:FIRST、MAZZELに次ぐ3組目のボーイズグループ結成へ向けたオーディションプロジェクト。6月27日には、TBS『THE TIME,
』(月~金 前5:20~前8:00)の番組内で、『THE LAST PIECE』コーナーがスタート。同日からBMSG公式YouTubeチャンネルにて配信開始された『THE LAST PIECE』本編(毎週金曜 後8:00※一部、例外あり)と合わせ、3次審査に進んだ計30人の練習生を追ってきた。

※以下、ネタバレあり

■SKY-HIも涙 ファイナリスト10人の覚悟がステージに結実

 最終審査前には、誰よりも緊張した面持ちのSKY-HIがスーツ姿で登場。10人のファイナリストを見つめ、「一緒に夢を見られていたこの期間をうれしく誇りに思います。勇気や生きる希望をもらいました。君たちはもう確実に世界で一番素晴らしいって言っていい人たち」と、ともに“夢”を追ってきたファイナリストを送り出した。会場には、審査の途中で、悔しくも別れた10人も同席した。RENは目を潤ませながらも、誇らしい笑顔で「直前までどういう気持ちで見たらいいかと思っていたのですが、いざ目の前に来てみると、本当にかっこ良くて。頑張って。応援しています」とエール。
ファイナリスト10人が改めて覚悟のこもった目に変わった瞬間だった。

 最初の審査曲は、サビ以外の歌詞をファイナリストで作詞したバラード「PIECES」。10人で披露した。TAIKIが落ちサビで今にも涙があふれそうになるなど、全員が曲に入り込み、感情がすべて乗り切った歌唱にSKY-HIも思わず涙。どんなときでも涙を見せずにほほ笑んでいたAOIが、10人のパフォーマンスを見ているうちに涙をためる姿が印象的だった。「みんなで過ごしてきた日が頭の中で再生されて、心に響いて、感動しました。ありがとうございます」と声を振り絞った。その姿には、ファイナリストたちも涙をこらえていた。

 続いては、5人ずつ2チームに分かれての「Moonchaser」。「月くらい(大きいものを)追いかけてほしい」というSKY-HIの願いが込められた同楽曲を、高難度の振り付けで披露する。機材準備中には、りょんりょん先生(ボイストレーナー・佐藤涼子氏)が声出しを先導し、和ませる場面もあった。

 Team Space(GOICHI、KANTA、RAIKI、RUI、YUTA)は、RUIが声をかけてメンバー同士が顔を見合わせる、和やかな雰囲気でステージをスタートさせた。
全員が“演じている”のではなく、まるでそのまま主人公を生きているかのように歌唱。互いのポジティブなエネルギーが響き合い、情熱がどんどん加速していくステージとなった。音を心から楽しんでいることが伝わり、YUTAの晴れやかな笑顔がその証明となっていた。

 一方、Team Cosmos(ADAM、KANON、KEI、TAICHI、TAIKI)は、KEIが「世界一のエンターテイナーをこの舞台で誕生させたい」と意気込んだ言葉どおり、スキルフルなパフォーマンスを基盤に、プロアーティストに遜色ない遊び心を散りばめたステージを展開。見るものも引き込む高揚感満載のステージとなった。

■新グループ「STARGLOW(スターグロウ)」誕生「星のような輝きを持ったグループになってほしい」

 協議が行われ、収録が再開されたのは約2時間後。グループ名は「STARGLOW(スターグロウ)」、メンバーの数は「それぞれがそれぞれの形にスタイルをとがらせきっている5人」だと発表され、一気に緊張感が走った。グループ名には、「手が届きそうにない星を追いかけて、いつしかその星を追いかけるだけではなく、その星と同じくらいの輝きを発光ができる人に。遠い星を追いかけてきたあなたたちが、夢を追いかける次の人を照らす側に。星のような光を自分から発光していく側になってほしい、星のような輝きを持ったグループになってほしい」という意味が込められている。

 SKY-HIはRUI、TAIKI、KANON、GOICHI、ADAMの順で発表。RUIには“あなたが僕の宝物”、TAIKIには“俺のかなえられなかった夢をあなたに託します”、KANONには“あなたが俺のパートナー”、GOICHIには“ただの起爆剤ではなく、グループの翼”、ADAMには“あなたが今まで磨いてきたあなた自身だから出せる声、オーラ、スタンスやアティチュードは替えが効かない”という言葉を送った。


■「Forked Road」で涙の終幕 BMSG次世代ボーイズグループ構想も

 ここで同番組の目標は達成したが、SKY-HIはその先の未来を描いている。脱落者を出さなかった疑似プロ審査のとき「これはもう全員デビューできるじゃん」と思っていたことを告白。「今のBMSGには少なくとも(ボーイズグループ)4つ目、そして5つ目。そこまでのグループを今後、作っていく構想が具体的にあります」と伝え、「その4つ目のボーイズグループのメンバーにRAIKI、KANTA、YUTA、KEI、TAICHI。この5人を中心に新しい4つ目のグループをデビューさせたいと思っているのだけど、ついてきてくれるだろうか?」と投げかけた。

 続けて「大型オーディションを開催して、新しい才能を探すフェーズは終わると思う」とし、「今まで出会ったみんなが才能を咲かせるところを作って行くのが、BMSGがやることだと思っている、次の5年でみんなと世の中をもっと変えていきたいと思っているのだけど、ついてきてくれるのでしょうか。一番かっこいい音楽事務所になろうと腹を決めています」と決意を表明した。

 最後には、全員でRUI、TAIKI、KANONの「Forked Road」を歌うことに。悔しさだけではない、本気で挑んだ者にしか流せない涙が止まらず、全員が思いを出し切り、共有した。その様子を、BMSG所属のAile The Shota、MAZZEL、REIKOらのほか、、BMSG自社レーベル「Bullmoose Records」所属でクリエイティブ審査のトラックプロデュースを手がけたBANVOX、歌唱指導を行ったりょんりょん先生、ナツキ先生(福井陽葵氏)、真理子先生(柴野真理子氏)が見守り、温かい空間が広がった。
編集部おすすめ