アメリカを代表するロックバンド・エアロスミスと、イギリス出身のロックアーティスト・ヤングブラッドが、コラボレーションEP『One More Time』を11月21日にリリースすることを発表した。国内盤はCDサイズ紙ジャケット仕様で、海外盤と同日に発売される。


 また、エアロスミスにとって13年ぶりとなる新曲「My Only Angel」が、同作より先行配信された。20日には同曲のビジュアライザービデオが公開予定となっている。

 今年で結成55周年を迎えたエアロスミスにとって、『One More Time』は2012年発表の『Music from Another Dimension!』以来、13年ぶりとなる新曲を含んだ作品。オリジナル4曲に加え、名曲「Back In The Saddle」の2025年バージョンも収録される。アートワークは、クロムハーツのジョー・フォティ氏によるものとなる。

 両者のコラボレーションは、3月にリリースされたヤングブラッドの楽曲「Hello Heaven, Hello」の制作をきっかけにスタート。当初はヤングブラッド名義でのフィーチャリング参加の予定だったが、セッション中に生まれた化学反応により、完全な共作EPとして発展した。

 スティーヴン・タイラーは今回の共作について「ヤングブラッドと一緒にいると、まるでまだピュアな電流に繋がっているようだった」と語り、「スタジオでの最初のセッションで感じた振動は、50年前に仲間たちとボストンへ向かった車中でのあの感覚と同じだった」と、原点回帰にも似た感触を明かしている。

 ジョー・ペリーも「彼のシングルを聴いて“この男には本物の力がある”と確信した」とコメント。ヤングブラッドとのスタジオセッションを経てスティーヴンに連絡を取り、最終的に3人での制作へと発展した経緯を語った。

 ヤングブラッドは「エアロスミスは僕にとってロックンロールとショーマンシップの象徴で、夢が現実になったような気分」と語り、今回のコラボレーションが自身にとっていかに特別なものであるかを強調している。

 EPには、ジョーとブラッド・ウィットフォードによるギター、トム・ハミルトンのベースに加え、スティーヴンとヤングブラッドのツインボーカルが全編で絡み合う楽曲が収録されている。
また、ドラムは元ガンズ・アンド・ローゼズ/ヴェルヴェット・リヴォルヴァーのマット・ソーラムが全編で参加しており、音楽的厚みを加えている。

 今回の発表と先行リリースは、今月初めに行われた『2025 MTV Video Music Awards』での両者によるパフォーマンスに続くもの。このパフォーマンス映像は、MTV公式YouTubeにおいて同イベント内で最多視聴回数を記録している。
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