俳優の高石あかり(※高=はしごだか)主演のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土 前8:00 NHK総合 ※土曜日は1週間の振り返り/月~金 前 7:30 NHK BS、BSプレミアム4K)が9月29日にスタートする。高石あかり、吉沢亮北川景子堤真一ら豪華なキャスト陣32人を一挙に紹介する。


 本作は、島根で生まれ育ったヒロイン・松野トキ(高石)がつまずきながらも前向きに生きていき、世界を転々とした末に日本にたどり着いた外国人の英語教師と出会い、“怪しい話好き”という共通点から次第に心を通わせていく。小泉八雲の妻・小泉セツをモデルに、大胆に再構成して登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描く。原作はなく、脚本はふじきみつ彦氏が手掛ける。

 高石あかりが演じる松野トキは、民話や昔話などを聞くのが大好きな松野家の一人娘。つらいことがあるといつも母のフミにねだって、怪談を話してもらう。家族思いで、フミが作るしじみ汁が大好物。

 トミー・バストウが演じるレフカダ・ヘブンは、新聞記者として取材のために来日したが、縁あって松江で英語を教えることになる。同僚の英語教師・錦織友一のサポートを受けながら、松江での日々を送る。ひょんなことから、トキと出会い交流が始まる。

 吉沢亮が演じる錦織友一は、松江随一の秀才。「大盤石(だいばんじゃく)」の異名を持つ。松江中学で英語教師を務め、外国人教師として松江にやってきたヘブンをサポートする。
トキとも奇妙な縁で知り合い、深く関わっていく。

 岡部たかしが演じる松野司之介は、トキの父。松江藩の上級武士だったが、時代が明治になると収入がなくなり、苦しい貧乏生活に。愛する家族のために不器用ながら奮闘する。トキに「かっこいい」と言われたい!

 池脇千鶴が演じる松野フミは、トキの母。出雲大社の上官の家で育ち、出雲の神々の物語や生霊・死霊の話、目に見えないモノの話に詳しく、トキにもよくお話を聞かせてあげる。優しくてしっかり者。トキの幸せを誰よりも願っている。

 小日向文世が演じる松野勘右衛門は、トキの祖父。幕末をたくましく生き抜いた生粋の武士。明治になっても、この国を守るのは自分だと信じ、髷(まげ)を結い、剣の稽古を続ける“ラストサムライ”。トキにはめっぽう弱い。


 福地美晴が演じる松野トキ(少女)は、松野家の一人娘。家族のこと、怪談を聞くこと、勉強すること、そして母のフミが作るしじみ汁が大好き。

 堤真一が演じる雨清水傅は、松江藩に名をはせる上級武士で文武両道のエリートだった。松江で知らない人はいないほどの人格者で、変わりゆく時代の中、多くの没落士族に手を差し伸べようと尽力する。親戚のトキを幼い頃から可愛がっている。

 北川景子が演じる雨清水タエは、松江でも随一の名家に生まれ、大勢の女中たちに囲まれながら何不自由なく育った。凛とした気品と厳しさを兼ね備える。親戚であるトキにも、礼儀作法やお茶など武家の娘としての教養を厳しく教えている。

 板垣李光人が演じる雨清水三之丞は、雨清水家の三男でトキの2歳下。兄が家督を継ぐため自身は特に役目がない。家の中に居場所がないため、トキたちの仕事場に入り浸っている。

 寛一郎が演じる山根銀二郎は、トキのお見合い相手。
鳥取県因幡の貧窮足軽の次男として生まれ、極貧生活の中で育つ。厳格な父のしつけのもと、時代が変わってもなお、武士としての生き方を貫いていた。趣味は浄瑠璃や怪談。

 さとうほなみが演じるなみは、農家の家に生まれ、八人兄弟の長女として貧しい暮らしを支えてきた。借金を背負った家族を養うために天国遊郭の遊女となる。境遇に沈まない、明るくたくましい女性。没落して近くに越してきたトキをなにかと気にかける。

 円井わんが演じる野津サワは、元下級武士の娘で、トキの幼なじみ。貧しい家に生まれ、いつか不自由ない生活を夢見る家族の期待を背負い、安定した生活を手に入れるため教師を志す。トキのことをありのまま受け入れてくれる、唯一無二の親友。

 酒井大成が演じる中村守道は、松江藩の元武家で、現在は父とともに商いに従事する好青年。トキとのお見合いに臨む。
誠実で素直な人柄。

 岩谷健司が演じる森山善太郎は、こわもてだが根っからの人の良さがにじみ出ている、借金取りに向かない借金取り。松野家の借金も小さく長~く優しく取り立てている。

 前原瑞樹が演じる森山銭太郎は、善太郎の息子で、父の同じように松野家の借金を取り立てる二代目。父親譲りの人の良さから、あと一歩、非情になりきれない。借金取りとしてはどこか頼りないが、本人は精いっぱい背伸びをしている。

 朝加真由美が演じる上野タツは、勘右衛門がかわいがっている近所の子の祖母。時々、天国長屋にやってきて、勘右衛門のよき話し相手となる。

 倉沢杏菜が演じるチヨは、トキとともに雨清水家の織物工場で働く仲間。気立ての良いしっかり者。まっすぐな明るい女の子だが、それゆえに思ったことを正直に言ってしまうことも。

 安達木乃が演じるせんは、トキとともに雨清水家の織物工場で働く仲間。
ちょっと抜けたところもあるが、それが愛きょうとなって場を和ませるムードメーカー。不器用ながら、家族のために健気に働く。

 生瀬勝久が演じる花田平太は、松江でヘブンが寄宿することになる花田旅館の主人。しじみ売りに訪れるトキとも親しく、あたたかく見守る。人情味はあるが、つい余計なひと言で波風を立ててしまうことも。

 池谷のぶえが演じる花田ツルは、平太と共に花田旅館を切り盛りする女将さん。トキのことをとても可愛がっている。カラッとしたたくましさが、トキの心の支えになっている。

 野内まるが演じるウメは、花田旅館で、ヘブンの世話をすることになる女中。おっとりとしていて、マイペースな性格。初めての外国人にも物おじせず接する。

 佐野史郎が演じる江藤安宗は、島根をこよなく愛し、島根を日本が誇る一流の県へ押し上げようと情熱を燃やす知事。
これからの時代を担う若者たちには英語教育の充実が不可欠だと考え、外国人教師としてヘブンを島根に招く。

 北香那が演じる江藤リヨは、才色兼備のお嬢様。英語も堪能で、松江を訪れたヘブンに強くひかれていく。

 岩崎う大が演じる梶谷吾郎は、松江新報の自称・敏腕記者。来日したヘブンに密着する。調子がよく、小さなネタをもビッグニュースに仕立て上げる。

 柄本時生が演じる山橋才路は、松江で唯一の舶来品店の店主。トキとヘブンも足しげく通うようになる。実は店主以外にも、“裏の顔”を持っている。

 杉田雷麟が演じる錦織丈は、ヘブンの教え子。英語教師である錦織友一の弟で、松江随一の秀才と称される兄を尊敬し、その背中をまっすぐに追う。

 日高由起刀が演じる正木清一は、ヘブンの教え子。錦織以来の「大盤石」の再来と目される秀才で、将来を嘱望されている。

 下川恭平が演じる小谷春夫は、ヘブンの教え子。純粋で素直な好青年だが、それゆえ思い込みが激しい一面も。

 シャーロット・ケイト・フォックスが演じるイライザ・ベルズランドは、アメリカで活躍する女性記者でヘブンの同僚。聡明で、世界を飛び回る行動力を兼ね備えた“パーフェクトウーマン”。ヘブンに日本行きを勧める。

 阿佐ヶ谷姉妹が演じる蛇と蛙は、トキとヘブンの家の庭に住む蛇と蛙。二人の歩みを優しく見守っている。
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