俳優の吉永小百合が、28日放送のテレ東系『池上彰×吉永小百合 昭和100年』(後6:30~8:50)に出演し、引き受けないようにしている仕事を明かした。

 昭和100年となる今年、“昭和を知って未来へ繋げる”をコンセプトにこの100年間で日本が歩んできた成功と失敗の軌跡を振り返る特別番組の第2弾。
吉永が演じた昭和という時代を大きなテーマにしつつ、最新主演映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』(10月31日公開、キノフィルムズ)で吉永が演じた登山家・田部井淳子さんの半生なども振り返りながら、未来へとつなぐキーワードを探った。

 池上彰から「当時の大阪万博に関わっていらっしゃったそうですね」と話題を振られた吉永は「坂本九さんと私が、いろいろどういうものをやったらよいか、という委員に選ばれたっていうか、やりなさいって言われまして…。どういうものをやるかわからずにOKしてしまったんですけど…」と振り返った。

 続けて「実際に会議の時に一言、言ってしまったのは、広島・長崎の原爆のこともきちっと展示して、世界の人に知ってもらいたいということ」と言い、「ただ、全く取り上げられずにがっかりして、それからどんなお国のいろいろ大変なことがあってもお引き受けするのはやめようと思って…。以来、やることはなくなりました」と自身の思いを明かした。

 吉永の告白に池上は驚きながら「政府に対する不信感を抱いたわけですか?」という問いかけ。吉永は「いえ、力がなかったんだと思うんです。そういう場所で言うことではなかったかもしれないですけど…ただ願いとしてはそういう思いがあった」と話した。

 さらに大阪万博について「行ってないんです」と告白。「そこで挫折して行きませんでした」と語った。
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