オープニングではサックスが贅沢に響き渡る中、フルバンドの演奏に乗せてドージャ・キャットが登場。
バラードセクションでは、R&Bナンバー「Agora Hills」で観客を魅了し、「All Mine」では圧巻のファルセットを響かせた。続く「Paint The Town Red」ではアリーナ全体がダンスパーティーと化し、「Need To Know」では重厚なギターソロがロックリスナーも唸らせた。
後半はパフォーマンスの熱量がさらに高まり、ダンサー出身らしい身体能力を生かした圧巻のステージへ。ヒールで180度開脚し、四つん這いで床を這いながらの歌唱。「Demons」では悪霊に取り憑かれたような表情でマイクスタンドを舐め上げ、寝転がってマイクケーブルに絡まる演出も。続く「AAAHH MEN!」では“爆笑”からラップへとなだれ込む圧巻の流れで、観客の目を釘付けにした。
日本でも話題となった高速ラップ「Boss Bitch」で会場の熱気をさらに高めたあとは、今回のツアーテーマである“愛”を体現するフィナーレへ。代表曲「Say So」から新曲「Stranger」を経て、「Jealous Type」ではダンスを披露しながらステージに残り、バンドメンバーとのリプライズ演奏中に薔薇をファンへ投げ入れて深々とお辞儀。最後まで余韻に満ちたエンディングとなった。
まるでテレビ番組のエンディングのようなラストシーンまで含め、ドージャ・キャットの世界観を凝縮した濃密な一夜だった。


![VVS (初回盤) (BD) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51lAumaB-aL._SL500_.jpg)








