◆開発者自身の投資やお金の疑問から商品化へ「少しでも投資の本質を感じてもらえるきっかけに」
『投資番付』は、2~4人で遊べるすごろくゲーム。投資を「夢をかなえる為の手段」と位置付け、プレーヤーは「夢の実現」を目指し、「金(ゴールド)」「株」「暗号資産」への投資を組み合わせながら資産を増やしていく。投資先のレート変動や好景気・不景気などの経済情勢の変化に対応することで、市場環境の動きを楽しみながら体感できる。最も早く夢をかなえたプレーヤーの勝ちとなる。
商品化の背景について、「昨今、投資やお金に関する話題が非常に増えています。その中で、自分自身が『投資ってよくわからないな』『これはどういう仕組みなんだろう』と感じたことが開発のきっかけです。また、最近は『ジュニアNISA』をはじめ、子どもへの金融教育に対する関心が非常に高まっています。そこでおもちゃ(ボードゲーム)という形に落とし込めば、より多くの方に興味を持っていただけるのではないかと考えました」と昨今のトレンドを意識したようだ。
同商品は投資のノウハウを教えたり、学習目的だけのものではない。
「あくまで“おもちゃ”であり、直接投資のノウハウを学ぶというよりは、ゲームを通して『投資について考えるきっかけ』になることを目指しています。親子で遊びながら、『自分の夢を叶えるためにはどうすればいいんだろう?』ということを一緒に考えていただければと思っています。そして、少しでも投資の本質を感じてもらえるきっかけになれば嬉しいです」
ゲーム内の世界はフィクションだが、実際の投資の仕組みをイメージしながら、お金の使い方や資産形成、将来の夢についての会話を楽しめる。
「『学ぶ』というより『体験できる』という感覚に近いです。ゲーム内では『株』『金(ゴールド)』『暗号資産』という3つの投資先が登場します。それぞれリスクとリターンが異なっており、安定してじわじわ上がっていくものもあれば、暗号資産のように急激に乱高下するものもあります。プレイヤーがこれらをどう組み合わせるか、まさに現実の『分散投資』のように、リスクをいかに分散させながら夢を目指すかという思考プロセスは、実際の投資にも通じる部分だと考えています」
◆ボードゲーム市場全体の盛り上りも…「デジタルにはない体験価値が、今の時代に受け入れられている」
同商品は、単にお金を増やすのではなく、「最も早く夢を叶えたプレイヤーが勝つ」という勝利条件になっている点も印象的だ。
「最初はシンプルに『お金持ちになった人が勝ち』というルールにしていたんです。ですが、私自身がファイナンシャルプランナーの資格取得を目指し勉強していく中、『投資自体が目的ではなく、自分の目的を叶えるための手段に過ぎない』という考え方が非常に大切だと気づきました。そのため、このゲームでも投資を『自分の夢を叶える手段』として位置づけ、最終的に自分の夢を一番早く叶えた人が勝ちというルールに変更しました」
時代の世相を反映しながら展開している『人生ゲーム』(タカラトミー)や不動産取引ボードゲーム『モノポリー』(ハズブロジャパン)など、ボードゲームはトレンドを取り入れやすい。今年4月に発売された『サンリオキャラクターズ 人生ゲーム』では“推し活”の楽しさを取り入れた内容に集まったが、10月には『ドラゴンクエスト 人生ゲーム』も発売される。コロナ禍を経て「みんなで集まって遊ぶ」価値が見直されたり、近年の猛暑で室内で楽しめる娯楽が求められたりと、ボードゲーム市場自体が伸びている印象もある。
「最近はボードゲームカフェなども増えており、市場全体が非常に盛り上がっていると感じます。特にデジタルにはない『実際に人と集まって対面で遊ぶ』という体験価値が、今の時代に広く受け入れられているのではないでしょう」


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