■「どんな菌がいるか」ではなく「どう働いているか」を可視化
同日、都内で開催された新規事業発表会には、江崎グリコ代表取締役社長の江崎悦朗氏が登壇。「現代はライフスタイルが変化し、健康課題も一人ひとり異なる時代。科学的な根拠を持った新たな価値を提供し、10億人のウェルビーイング実現を目指したい」と語った。
また、本サービスで独占提携を結んだ米国のヘルステック企業のナヴィーン・ジェインCEOも登壇し、「健康を保つには、体内の微生物が実際に何をしているかを理解することが重要だ」と最先端技術への自信をのぞかせた。
さらに、江崎グリコのプロジェクト担当者ら(岡田浩昌氏、田中莉夏子氏)は「結果を見るだけでなく、生活を変える行動につなげることが重要」と強調。田中氏は「体に良いと思って食べていた雑穀パンが自分の腸には合っていないとわかり、和食中心に変えたことでお腹の不調が気にならなくなった」と実体験を交えてサービスのメリットをアピールした。
現代のネット社会では、パターン化された健康情報が溢れている。しかし、同じ食事を摂っても体への影響は人によって全く異なる。ジェインCEOによれば、一般的に体に良いとされるブロッコリーやホウレン草であっても、腸内環境によってはむしろ体へのダメージになり得るという。これまでそれを正確に確かめる手段はなかったが、江崎グリコはその解決策を次世代のテクノロジーに見出した。
従来の腸内細菌検査(DNA解析)は「腸内にどんな菌がいるか」を調べるものだった。
9月14日から提供開始される新サービス「mRNA HEALTH TRACKER」の利用は、自宅に届く検査キットで便を採取・郵送するだけ。専用アプリ上で腸内環境が26種類の「健康スコア」として数値化され、約300種類の候補から「自分に合う食品」が4段階で提示される仕組みだ。また、検査結果をもとに専門アドバイザーがオンライン面談で行動プランを提案する。別途、個人の結果に合わせた「パーソナルミールセット」や独自素材のサプリメントも申し込むことができ、検査だけでなく、食生活の改善まで一貫してサポートする。
価格は単品で79,200円(税込/サプリ、ミールキットは別途)で、リピート購入などにより異なる。江崎グリコは本事業において、「売上などの数字目標よりも、まずは人々の健康や豊かな人生の実現を重視する」との方針を示している。
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