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 マルタイラーメンを30分水に浸すと「ラーメン屋開けるレベルでガチ旨な生麺になる」。


 料理研究家・えびすまさきさんがXに投稿した、マルタイラーメンのアレンジレシピが話題です。「何が変わるんだ……?」と気になったので、実際に作ってみました。


■ マルタイラーメンを30分水に浸すだけで生麺の食感に?

 えびすさんはYouTubeやSNSなどを中心に活動している料理研究家。簡単で美味しいお家ラーメンやお家中華のレシピを日々発信しています。


 そんなえびすさんが6月24日に投稿したのが、棒ラーメンでおなじみの即席麺「マルタイラーメン」のアレンジレシピ。

今話題のマルタイラーメンですが


麺を水に浸けて30分おくとガチで生麺の食感になります


250ccのお湯で20秒だけ茹でるのがコツです


マジでラーメン屋開けるレベルでガチ旨な生麺になるので是非お試しください


ぶっとびます

マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
えびすさんのレシピ


 ぶっとぶらしい。即席麺の中ではマルタイラーメンが一番美味しいと考えている筆者としては、ぜひとも試してみたいレシピです。


 マルタイラーメンはそのシンプル・イズ・ザ・ベストなスタイルゆえに数々のアレンジレシピがありますが、麺そのものに工夫をしているのを目にしたのは、少なくとも筆者は初めて。


 マルタイラーメンの麺はもうそれだけで完成された食感・味なので、オリジナル以上に美味くなるというのが想像できません。


 しかし百聞は一見にしかず。実際に作って食べてみるしかないでしょう。

■ 本来のコシも残しつつもっちりさせる……絶妙な茹で具合で美味しさがアップ

 えびすさんのレシピに基づき、調理を開始。まずはマルタイラーメンを1束、30分水に浸します。


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
マルタイラーメン


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
水に浸す


 30分後、ほどよく柔らかくなった麺を水からあげ、よく水気を切ってから、250mlの沸騰したお湯に投入。20秒だけ茹でたあと、付属の粉末スープと調味油を加えて完成です。


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
30分浸したあと


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
水気を切る


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
茹でる


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
ラーメン完成


 期待に胸を膨らませながらさっそく一口すすってみると……んんっ!?なんだこれ!?


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
アレンジラーメン、リフトアップ


 いつも食べているマルタイラーメンとは明らかに違う食感がしました。かなりもっちりしています。


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
もっちり食感に


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
コシも残っている絶妙な茹で具合


 オリジナルのマルタイラーメンはどちらかといえば歯切れのいい麺ですが、えびすさんのアレンジレシピの方は歯切れのよさが少し減り、柔らかさが増しています。


 それでいて「伸びている」や「ふやけている」というわけでもなく、本来のコシもちゃんと残っている、本当に絶妙な茹で具合です。これは間違いなく「ガチ旨」で「ぶっとぶ」アレンジレシピです。


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
一度試してみる価値あり


 マルタイラーメンはそもそも生麺に近い風味が特徴で、アレンジなしでもかなり本格的な味を楽しむことができます。


 なのでえびすさんのアレンジは「マルタイラーメンを劇的に変化させる」わけではありません。例えるとしたら「90%生麺だったマルタイラーメンが、アレンジで95%生麺になる」といったところでしょうか。しかしこの「5%」にガチ旨が詰まっているのです。


 「5%しか」ととるか「5%も」ととるかは好みの問題です。しかしこのレシピは時間こそかかるものの、手間はかからないので、一度は試してみる価値があると感じました。少なくとも「いつもと違うお家ラーメンが食べられる」ということだけは確かです。

■ 「今後はもうこの作り方でしか食べたくない」冷やし中華アレンジに衝撃

 えびすさんに今回のレシピについて使用許可を申し込んだときに、「せっかくでしたら、こちらも試しても面白いと思います」と、別のアレンジも教えてもらいました。


 それが、マルタイラーメンを使った「冷やし中華」です。


 作り方は上述したアレンジレシピとほとんど同じ。水に30分浸けてから、茹でるだけです。ただこちらの場合は茹で時間が45秒とやや長めなので、そこだけ注意が必要です。


 また今回の冷やし中華のたれは、付属のスープではなく、えびすさん考案のものを使用。


 用意するものは、めんつゆ(※濃縮2倍を使用)、カンタン酢、ごま油です。


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
特製たれの材料


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
特製たれ


 めんつゆ50ml、カンタン酢50ml、ごま油大さじ1/2を混ぜ合わせたら完成。簡単です。


 例によって麺を30分浸水させたのち、沸騰したお湯へ。今回はスープを作らないので量は適当。たっぷりめに用意しました。レシピ通り45秒茹でたのち、流水で締めます。


 お皿に麺を盛って、先ほど作った特製だれをかけ、最後に紅生姜をのせたら完成です。簡単すぎる。


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
冷やし中華完成


 茹で時間が20秒から45秒に変わっただけでどう変わるのか……25秒程度の差では何も変わらないのではないかと疑いつつ、一口すすってみます。


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
冷やし中華、リフトアップ


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
完全にぶっとぶ味


 ぶっとびました。すみません、完全にぶっとびです。先ほどのラーメンのときのぶっとびが大気圏外だとするなら、今回のぶっとびは金星くらいまでいったような気分。


 たかが25秒と侮ることなかれ。まったく違う食感が口の中に広がります。先ほどのラーメンの際には「もちもち食感」だと述べましたが、今回はほぼ正反対。見事なツルシコ麺です。ツルシコというかもう、ぷりっぷり状態。


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
ツルシコを超えたぷりっぷり麺


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
「生きてる麺」という感じ


 ラーメンアレンジの方が「生麺」なら、これはなんというか「生きている麺」という感じ。麺に歯を突き立てた瞬間の弾力が本当にすごい。これまでに食べてきた冷やし中華の麺とは、一線を画す歯ごたえです。紅生姜のシャキシャキとした食感ともマッチしていて、家で作った冷やし中華としては、間違いなく1番です。あとシンプルにたれが美味しい……。


マルタイラーメンが“生麺”に!?水に30分浸すだけのガチ旨アレンジがぶっとぶレベル
「この作り方でしか食べたくない」と決意するほど


 ラーメンアレンジも美味しかったのですが、冷やし中華アレンジはそれを遥かに上回る美味しさ。「今後はもうこの作り方でしか食べたくない」と思いました。それくらい美味しい。


 30分水に浸すだけでマルタイラーメンがさらに美味しくなる、えびすさん考案のアレンジレシピ。夜や休日のお昼など、時間があるときにぜひ試してみては。



<記事化協力>
「えびす まさき 料理研究家」(@ebisu0822masaki)


(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025062803.html
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