宇都宮動物園(宇都宮市)は、2024年12月4月に迎え入れた希少種のクロヒョウの公開を始めた。19年9月27日に浜松市動物園で生まれたオスで、愛称はソル。
同園によると、国内の動物園でのクロヒョウの飼育頭数は9頭。クロヒョウはヒョウやジャガーの中でも極めて稀に見られる「メラニズム」という遺伝的特徴を持っており、黒い体毛に独特の模様が見られる。ヒョウやジャガーの生息地は、熱帯雨林や森林の伐採、都市化、気候変動、さらには密猟や違法取引などによって生息数を減らしており、大型猫科動物の生存は厳しい状況にある。
同園は、クロヒョウの展示を通じて、訪れる人に自然環境の現状や、そこに生きる動物たちの姿を伝えたい、としている。