新潟県佐渡市の達者地区は、透明度の高い海を有し、海水浴場としても人気の地域。「安寿と厨子王丸」の伝説も残るこの場所は、厨子王丸と母がお互いに「達者」で再会した場所との言い伝えも残る。
2024年7月に「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録され、佐渡島への来島者数は増えているという。そのような中、「Harbor Base SHARK」は、達者地区に長く滞在したり、新規事業開始を検討したりしている人向けの宿泊施設。「地域事業者と旅行者」「地域住民と旅行者」「新しい事業者と地域」「佐渡に住んでいる人同士の接点」「宿泊する家族の絆」・・・。ここでしかできない体験を提供して地域へ経済的シナジーも生みだし、“Harbor Base”の名の通り、さまざまな拠点となることを目指している。
現在、基本的な改修工事を終え、すでに旅館業としての許認可も取得済み。グランドオープンまでの期間は、プレオープンとして、週末や長期休暇期間を中心に予約をメールinfo@shark-sado.jpで受け付ける。2体のシャークを改装した2室の客室は、それぞれ1~6人まで宿泊可能(各部屋 ダブルベッド2台・シングルベッド2台)。料金は1泊1人につき2万~10万円(時期・人数により変動)。公式ホームページは現在、準備中。
代表の濱辺祐氏は、「シャーク号が活躍していた達者地区での開業を予定していましたが、最終的に選んだ場所は、小川集落。実はこここそが、シャークが現役を引退した後、静かに眠っていた場所でもあります。そんな思い出深いこの地で、シャークは再び目を覚まし、新たな航海を始めたいと思っています。私は、ホテル業界のプロでも、地域創生なんて題目を掲げられるようなスキルもありません。ただの、達者で生まれ、達者で育ち、達者が好きでたまらない一人です。この宿を通して、佐渡や達者をもっと好きになってくれる人を増やしたい。 そして、『昔はここに宿があってな・・・達者に人が増えるきっかけだったんだよ』と語り継がれるような、新しい伝説の始まりをつくっていきます」とコメントしている。
同事業を多くの人に知ってもらい、仲間を集め事業の成長スピードを上げるために、クラウドファンディング「CAMPFIRE」プロジェクトページで、9月15日まで支援も受け付けている。